小音量再生の必要性
ウエスタンスピリッツのスピーカーはJBLです。
以前はかなり大きな音量で聞いていました、その方が低音も高音も鳴って聞こえるからです。
しかし違います、ジャズを中心にきいていて、それで帯域バランスをとっていたからです。
と言おうかそれではクラシックもうるさくて鳴らないし、ジャズも特殊な帯域バランスになっていた筈です。
特にブルーノートです、ある雑誌にブルーノートはシンバルにスポットをあてて録音されてる気がする、と書いてあったからです。
全くのナンセンス、ブルーノートは低音も高音もそんなに録音されていません。
常に大きな音量でジャズを聞いてると、自分の聞きたい方向に音を調整してしまいます。
ブルーノートで帯域バランスをとっていると、かなりズレたバランスになります。
良く販売されているベルデンのオレンジ&ブラック被膜の強くよじったケーブルがそれです。
よじる事により電磁誘導は多少減りますが、帯域は真ん中に寄り低音も高音も減衰します。
がしかし、JBLやウエスタンやアルテックA‐7やA‐5はうるさくなくなり、ブルーノートや古いジャズが聞きやすくなるのです。
私もご多分にもれずこのベルデンのスピーカーケーブルを長い間使用していました。
そしてウエスタンのケーブルと出合いました、ウエスタンのケーブルは絹の組みひものような被膜ですが中には塩化ビニールの被膜がありました。
よじり方はベルデンよりはかなり軽いのですが、素線が鈴メッキされてるので音は暗かったです。
その頃、東京近郊のヴィンテージオーディオショップで、後に師匠となる方(Hさん)と出合い、私のケーブル作りが開花したのです。
そして師匠に小さな音で聞かなければならない訳をお伝えいただいたのです。
「普段からこんな大きな音で聞いてるの?これじゃハッタリと言われちゃうよ、音もピャンピャンしていて薄くてうるさい」と言われた。
しかし小さな音量再生はとても難しかった、それから私は色々対策を講じて来たのです。
普段から大きな音量で聞いてると、一番大切な帯域バランスは掴めません。
小音量でも帯域バランスが整っていたなら、総てはしっかり鳴ります、あまり特殊なブルーノートなどジャズだけでスピーカーを調整しない方が良いと思います。
ジャズしか聞かない方は要注意と言う事です、かけるソフトはシステムが選んでいるからです。
人は自分のシステムで上手く鳴りそうなソフトを選んで聞いているからです。
過去の私も含めて、これが間違いの始まりなのです。