ユニットのデシベル(JBL)揃えよ
ウエスタンスピリッツはJBLである、このお話はウエスタンスピリッツに限ったお話である、他のメーカーのユニットは定かではない。
過去にユニット構成は何度も書いて来た、帯域バランスを私は一番気にする。
ボックスはJBL4560BKオリジナル、ウーハーはJBL130A、ドライバーはJBLLE85(ダイアフラムはUSAラジアンのへら絞りのアルミに交換)、ホーンはコーラルAH‐500、ツィーターはエール音響のMODEL1710Beである。
JBLに至っては色んな文献があるが、この際それらを一旦無視してみてほしい、なぜならJBLオリジナルネットワークそのものの部品定数がおかしいからである。
JBLオリジナルと全く同じ部品定数でネットワークを作ってみても、その定数でネットワークは絶対に完成しないのである、私は実際に何台もネットワークを作ってみて分かった。
インピーダンスはカタログを信じて構わない、能率もカタログを信じて構わない、私はそう思う、なぜならその通り教科書どおりにネットワークを組んでみると見事決まったのである。
しかもエネルギーロスのないシンプルなネットワークが一番良いと個人的に思った、ただし総ての部品の品位がとても大切である。
今はマルチシステムだが、この帯域バランスはその時作って納得した一番シンプルなネットワークの帯域バランスなのである。
ウーハーである130Aの能率101デシベルを軸に総て能率を揃えて決めている。
ネットワークとマルチシステムの音は確かに違う、しかしその時作ったネットワークの帯域バランスが、今の帯域バランスの基礎になっている、断言しても良いと思う。
JBLに関してですが、古いから能率が落ちている?そんな事はないのです。
例えば使っているユニットの能率が101デシベルと明記されてるならば、その能率を素直に信じたら良いと私は思う。
絶対にウーハーの能率はいじってはいけない、ウーハーは絞らずオープンが基本と覚えておいてほしい。
妙な考えで何も分からない素人が、勝手ににいじるからおかしな帯域バランスになってしまう、私はそう思っている。
ユニットを個人で揃え鳴らすとは如何に困難であるか、そして意外と簡単なのである。
これは優秀なJBLを所有出来たあなたにしか分からない。
JBLは特殊なスピーカーではない、ただ極限まで鳴ってしまうが故に、床や機材の下が強固でなくてはならない。
この音が好きならば、JBLは他のスピーカーを寄せ付けないと思う。