深夜の音楽鑑賞
眠れず三階のリスニングルームへ上がってきた、室温は窓を開け放っていたのに20.5℃になっていた 。
ムーティとアッカルドのバッハヴァイオリン協奏曲が静かに鳴っていた、何日か前に思いがあって、エールのツィーターからtechnicsのツィーターEAS‐9HH42に交換してみたのである。
それが少し気になっていたのである、このツィーターはこのシステムにベストマッチと思えるからである。
根拠は、このツィーターの能率は101デシベルなのである、エールは118デシベルなのでマイナス17デシベル絞っていた。
つまりtechnicsのツィーターは、ウエスタンスピリッツのウーハーと同じ能率なのである、なので一切絞らずに鮮度の高い音質を聞けると踏んだのである。
但しエールは8キロでクロスさせていたが、technicsは5キロでドライバーとクロスさせる事によって、ソリッド(中身の詰まった)な音質になる。
以前から何度も同じ事を繰り返して来たが、今までは総ての機材にノイズカットトランスを繋げていたのである、今は総て外した。
今回少し違った答えになった。
やはりエールは優れているとは思うが、いかんせんマイナス17デシベルは、比べて鮮度が落ちて聞こえた。
technicsのツィーターはJBLと合わせて使っている方が多いのがうなづける、ウエスタンスピリッツのウーハーはJBL130Aで能率が101デシベルなので、ドンピシャ絞らずに聞ける。
振動板がチタンなので少し硬い音に感じるが、そこがまたストイックな私の好みにはまるのである。
この部屋は屋根がそのまま天井になっていて、野球のホームベースを立てたような五角形の断面になっているため、17畳の割に容積は稼げないが、平行面が前後にしかない為、定在波が少ないと思える。
この家を設計して建ててくれたビルダーに感謝している、青山や麻布あたりのライヴハウスをたくさん作った経緯から(我々の予算もあったが)この特殊なログハウス風の部屋になったのである。
そしてこれからの事になるが、200ボルトの単独電源を総て100ボルトの単独電源に交換する 予定である。
何時でも200ボルトへ 復帰可能と聞いたから依頼した、その前にこのツィーターの実験はやっておきたい一つだったのである。
結果、この言い方は個人的に好きではないが、エールはクラシックで、technicsはジャズだと思った、しかしtechnicsはクラシックも美音を鳴らした。
余計な響きの一切ないエール、少し響きのあるtechnicsだと感じる、しかしどちらも甲乙つけがたい。
technicsのツィーターEAS‐9HH42はやはり名機だったのだと思う。
時を経れば色々変わり、こちらも進歩してくるのだと思った。
それにしても、深夜に聞くアナログは別格である。