technics SP‐10Rを思う
遂にステレオサウンド207号にその全貌が載った、そして、いまだに価格がネットに公開されていません、多分値引きされてないものと思います。
やはりリファレンスの機材は、値段戦争に巻き込まれる事はない、それ程貴重な製品なのだと思います。
購入したら早く欲しい、それが人の心情だろう、ずっと使ってきた同社のSP‐10MK2とキャビネットSH‐10B3とSAECのトーンアームWE‐308SX。
ここにSP‐10Rはそのまま取り付け可能なのである、この事から、technicsにとって昔製造されたSP‐10シリーズが、いかに完成されたものだったのかを知る事が出来る。
更に40年の時を経て、完成度を上げて製造して来た、日本の職人芸の塊のような商品である、納期は三ヶ月、一台一台独りの手によって組み上げられる。
今まで使ってきたSP‐10MK2も回転の立ち上がりが早く、ワウフラッターは今でも全く感じない。
それが更に向上したとなれば生業の私は購入するしかない、もう敵はいないと感じた。
とにかくアナログは鳴らすための調整が大切である、キャビネットの下に敷くもの、水平の確保、そしてトーンアームの性能と微調整それら総てが完璧でなくてはならない。
SP‐10Rを購入してそれで終わり、そんなに簡単なものではない、それどころか私は、とんでもないものを購入してしまったのかもしれない。
もう知識や経験のない人の意見は必要ない、自分で探っていくしかないのである。
technicsよ、本当にありがとう、また心にオーディオの火が灯りました。