ジミ・ヘンドリックス
ライヴ・アット・ウッドストックのDVDを久し振りで観てみた、ジミ・ヘンドリックスは映画では、トリで何曲かしか出て来ない。
しかしこのDVDは、ウッドストックに出たジミヘンが全部聞ける、私が好きなのはアメリカ国家と、一番最後に演奏されるブルーズっぽい曲である 。
遅れに遅れ開催されたウッドストックに観客は疲れ果て、ジミヘンがまだ最後のブルーズを弾いてるのに、みんなクタクタになり帰って行くのがとても印象深かった。
それでもジミヘンは淡々とギターを楽しそうに弾いている。
どんなに観てもジミヘンが何処をどの様なピッキングで、どの様なマイクのポジションで弾いてるのか、さっぱり分からない。
ずっと観ながら思っていたのは、やはりその音である、特にアメリカ国家のフィードバックのところである。
凄すぎて開いた口が塞がらない。
そして沢山のコレクションのレコードの中から何枚か聞いてみた、今はクラシック党なのだが、クラシックを追えば追う程、ジミヘンが聞きたくなるのは何故なんだろう?
以前ウエスタンスピリッツのシステムでジミヘンは上手く鳴らなかった。
しかし久し振りでアナログで聞いてみたジミヘンは、全く違った素敵な鳴り方をした。
要は響きが改善され、スピーカーやラックの下や機材の下に分厚い質量のある板を敷いた事で、スピーカーから隔離され、振動から解き放たれた為、機材が本来の動作をしたのだろうと思っている。
簡単に言えば、軽々していて抜けのいい、楽器の定位が小さな音になったのである。
そして総てのノイズカットトランスを、ウエスタンスピリッツは外したのである。
ノイズカットトランスはノイズを減らす為のものだが実はそれ程でなく、むしろ他のアンプや機材のトランスと干渉し、ノイズを発生させるのである。
繋ぐと音が濃くなる気がする、しかし違う、ノイズカットトランスを繋ぐと芸術的になるが、音は明らかにボケる。
今回のジミヘンを聞いてそう思った、確かに平凡なアナログプレーヤーならば今のハイエンドCDに負けます。
やはり優れたものを使い、セッティングなどがしっかり決まってないと、アナログは鳴らないのである、当然カートリッヂも高級なMCカートリッヂを使いたいものです。