千葉のIさん来訪
Iさんは久しぶりのご試聴です、ここ何年かでお互い、システムが大きく変化しました。
そして私の左手の平が痺れ大変ご迷惑をおかけしています、その件でお詫びと色々打ち合わせがあります。
我が家にはtechnics S P‐10Rが来ました、そのご試聴を兼ねてのご来訪だったのです。
何時もはCDから聴くのですが、何故だか今回はアナログからです。
先ずはIさんご持参のジャズ カウント・ベイシー&エラ・フィッツジェラルド、エラはまだ若く柔らかな声ベイシーのピアノはやはり最高。
次はジャズ定番のマイルス・デイビスいつか王子様が、驚いたのは、この盤は当然オリジナル、コロムビアのステレオ赤六つ目を昔、アメリカで新品未開封で購入されたとの事。
鳴った瞬間、Iさんは「なんじゃこりゃ」と驚いていた、私も目が点になった、あまりにレコードの音が素晴らしかったからである。
そして一番印象に残ったレコードは、クラシックでリュートと木管フルートでした、私の知らないレーベルで、やはり音が素晴らしく、私の若い頃からの悪行が総て洗い流されるが如しでした。
アナログを数枚聴かれ「この装置は恐ろしい、レコードの善し悪しを総て鳴らしてしまう、低音は実態を伴いしっかり鳴った、音離れも抜群、素晴らしかった、お茶を出して千円とれる」と感想をのべられた。
Iさんは特に私にはとても厳しい方で、今までは必ずどこかにご指摘があった、今回アナログに全く不満はなかったと仰った。
そして少しの休憩を経てCDを聴いた、当然アナログの電源は切って、先ずはチェロ、バッハの無伴奏だった、鳴った瞬間音が曇った、聴きながら理由を考えた、クロックを一番低く設定していた、録音が新しいソフトだったので、一番高い10メガヘルツに変えた、事なきを得たがやはりアナログに遠く及ばない。
色々ご持参されたCDを聴いたが、Iさん所有のシステムで聴くような、漂うようように出てくる低い低音は鳴らないとの事、そして少し曇るとの事、私も同感である。
その理由を二人で話しあった、やはりJBL 4560BKの独特な作りにあるとの結論に至り、総て満場一致の答えとなった。
しかし、アナログもCDもまだ改善のよしありと感じた、人生最後のところ、気を抜かずしっかりやって行きたい。
Iさん昨日は足元の悪い中、ご試聴感謝致します、素晴らしいレコードを聴かせていただき感謝致します、私も本物を探し歩きます。