異次元のオーディオ構築
つまり最早JBLの音でも単なるマルチシステムの音でもない、スピーカー等、鳴っていないかのような音が、ウエスタンスピリッツサウンドなのです。
ウエスタンスピリッツのサウンド構築とは消去法である、私は余計なものを繋げず足さず、ありのままを鳴らしたかった。
それは何故か?余計な何かを追加すると、狙ったところは改善されるが、大切なものも一緒に失われるからである。
特に音の鮮度が落ちる、そんなシステムに新たに完成させたリッツ線を繋ぎ検証してみても、正しい答えは期待出来ないと考えたのである。
新たなリッツ線の音とは、かなり帯域バランスも含め整ったシステムに繋がないと、粗が出るかもしれない。
もし粗が出たら、まともな方向へシステムの音質改善をやり直さなければならない、それを教えてくれるようなケーブルだと思う。
ウエスタンスピリッツのリッツ線ケーブルを繋ぐとはこういうことである。
私は常々話してきた「分かっていない事を理解しなさい」僅か五十九歳の若僧が偉そうに言うなと言われるかも知れないが、しかし実際、誰も分かっていないと思うから何度でも話すのである。
母の事でいうにいわれぬ苦労があった、幸か不幸かそれも今は手を離れた、そして私は初めて思った「自分自身を越えてみたい」と、久しぶりでオーディオに火がついた。
異次元のオーディオ構築とは、まともな音を鳴らすシステムを構築する事である。