レコードジャケットの迫力
レコードは、アナログディスクと言われて久しい、私にはあまりピンッと来ない…やっぱり私はLPレコードである。
昔オーディオユニオンや石丸のレコードの袋はカッコ良かった、そしてレコードを購入すると、その場で検盤出来て、ノートやボールペン等、色んなオマケが付いたものだ、私は週に十枚位はレコードを買った、でも、やがてCDになり、レコードと同じものを購入して音を比べた時、あまりの音質の差に私は驚いた、デジタルだから音が良い、メーカーは盛んにCMしていた、全くの嘘っぱちである、発売された当初CDの音は薄っぺらく、低音も高音も中音もまともに再生出来ないどうしようもない音の商品だった、しかし、三つだけ利点があった、レコードの様にスペースをとらずに、同じスペースならば更にたくさん置ける事と、静電気のノイズ(パチパチ)がなくて、静かで綺麗な音を聞けた事、そしてカートリッヂが要らないので、かけるのが簡単、軽い、それだけだった。
しかし私は、音より何より、ジャケットが気に入らなかった、迫力がまるでないのだ、レコードジャケットの大きさに慣れると、同じものを購入した時に、物凄くチープ(安っぽい)で物足りなかった、ジャケットも微妙に違う、音もどこか絵空事に聞こえた、技術の進歩か?最近は随分とCDの音は良くなって聞こえるが、やはり私は、今現在レコードの音に軍配をあげざるをえないと思う。
レコードは音が鮮やかで新鮮、肉厚で、弾んでいる、レコードの音は、世間で言っている暖かい音ではない、生命感を伴った冷たく冷徹な音でありながら、弾いている奏者の心が聞こえる気がする、ようは、私にはありのままに聞こえる、話しは違うが、真空管アンプの音もそうだ、暖かくはない、トランジスターアンプに比べ、鮮やかで冷徹な音だ。
CDを聞くと私は今でもママゴトの様にしか聞こえない、何かに置き換えてから時間差があるようなCDの鳴り方がどうにも私は嫌いだ。
もっと時間差のないヒリヒリしたリアルな鳴り方が欲しい。
CDの音は、まるで携帯電話の通話の様な伝わり方に感じるのだ、昔のジーコジーコ(指を入れて回す昔のダイヤル)の頃の電話の通話は、時間差が少なかったように感じる、今はこちらが相手の会話を待っていて話そうとすると、相手が早かったり、こちらが少しフライング気味になったりして、0コンマ何秒か知らないが遅れているので、特に携帯で話していると私はイライラして直ぐに切ってしまう。
それを私はCD再生で感じるのだ、レコードだって厳密にはあるのだが、CDはそれがありすぎる、なんとなく音につかみどころがない、だから私はCDの音が嫌いだ。
ただ、レコードと同じ曲が鳴っているだけ、ジャズを聞いてもスイング出来ない、そのCDすら最近は姿を消してきている、購入しようと店に行ってみるが、お決まりの定番以外は何にもない、調べてみると既に廃盤になっている、嘆かわしい事だと思う。
名前を出して申し訳ないが、まるで、頭の切れの良い爆笑問題の太田さんと、素人の私が何の打ち合わせもなく、いきなり漫才をやるようなものだ、噛み合わなくて掴み所がない。
これは先の話しとは関係ないあくまで私の考えだが、とにかくCDはもっと演算スピードを上げていただきたい。
素人には出来ないのだから、せめてノートバソコン位の演算スピードを必要とする筈だ。
最近クロックの精度を上げたり、みなさん色々ご苦労されている、そうではなく、CDの演算能力を上げるのが先ではないのかと私は思う、何の進歩もなく、非常に効率の悪いことをCDプレーヤーは行っている。
CDはコンパクトディスクだ、小さいのが魅力だ、しかし、レコードジャケットの様な迫力は皆無だ、音質にも感じない、とても残念だ。