素線径混合リッツ線エージング終了
このリッツ線実験は総て一定の長さで行っている、そして、書いた内容は少し前の事であり、このブログが公開される頃は、既にこの先の実験を行っている。
《結論》
今回少しエージングに時間がかかった、始め四日間は全く駄目であった、全体的にギスギスした違和感があり、音が大袈裟で強すぎると思っていた、しかし五日が過ぎ、一週間が過ぎた頃から急に総てが馴染み、溶け込んできたのだ。
少し音が太すぎる気もするが、それと少し変化が大き過ぎると思う、この対策を講じなければならない、作り方に少し無理があったのかも知れない、それと安価な(普通の四千円位の)半田ゴテで、熱を長く加え過ぎたのかも知れない、半田はある意味溶接だ、ちゃんとした半田ゴテは購入してある、道具は大切である、これから更に精度が上がりそうだ。
そして私はCDから混合リッツ線をいったん外し、0.08ф240本をCDに繋げた、どちらとも言えないが、やはり混合リッツ線の方が、全帯域にわたり芯があった、高域も倍音が増えて太い、特に低音では、それがより明確になる、ただ0.08ф240本の時よりも、楽器本来の重さ(質量)を感じる。
そしてまた混合リッツ線をCDに繋ぎ変えた、CDの音は帯域が広く、重低音は混合リッツ線の方が、無理なく下までのびて太い、CDは、0.08ф240本プラス0.6фを一本追加の混合リッツ線方が優れているかも知れない。
リッツ線に使う単線の径の問題は、素線の径が太くなるほど音は強くなるが、低音がクリアーでなくなる、細いと数が増える為か、広がりはあるが、低音は薄く感じるが、ある程度の数を計算して弾き出して作ると、薄い所が0.08ф単線では少し埋った、この数値とは0.6фを四本と同じ断面積である、0.08ф単線では、ある程度の本数から低音にまでその音の変化が及んだのである、でもまだ少し薄く感じた重低音を、引き締めながら芯を追加する為に、個人的に良いと思った0.6ф単線を今回一本追加してみたのである。
しかし簡単に答えは出ない、まだ時間がかかりそうだ。
ここまで来たら今度は、今まで作ったリッツ線総てと、リッツ線でない0.6ф四本の音を比べながら、今度は低域を無視して、高域の良い所を探して行く事になる、これを何度も繰り返しながら、低域とのバランスを弾き出していく事になる、そして最後、トータルバランスや仕上げとなる。
但しこの結論は、あくまで、ウエスタンスピリッツの絹巻きケーブルでの作り方で、ラインケーブルを平行に作った場合に限る。
とにかく普通の市販されているリッツ線とは違い、独特な音だが、違和感は全くなく、魅力的で、今までには絶対にない、リッツ線ラインケーブルとなってきた。
しかし一つ、リッツ線ラインケーブルは、総ての装置に万能ではない、それはなぜか?勉強不足で申し訳ない、これは多分であるが、お持ちの機材の出力や入力インピーダンスによって、リッツ線故にシビアに反応するのではないかと思う。
まだまだ実験は終りではない、更に更に続ける。