5)素線径混合リッツ線スピーカーケーブル
このリッツ線実験は、総て一定の長さで行っている、プログが公開される頃実験は更に先に進んでいる、ウエスタンスピリッツが止まる事はない。
今回、ネットワークからウーハー迄を除き、最後のネットワークからドライバー迄リッツ線でスピーカーケーブルを製作、配線を終えてから丸二日が経った。
なので最初に作ったネットワークからツィーター迄と次に作ったパワーアンプからネットワーク迄のケーブルは半田の影響(融合に必要な72時間)はなくなったと思われ、かなりしっかりした音になってきた。
特にエリッククラブトンのアンプラグドである、ギターの音はさておき、クラブトンの声である、やっと思ったような鳴り方になってきた、ドライバーとウーハー、ドライバーとツィーター、その総てが映画のストリーの様に上手く繋がらないとなかなかこの様に鳴らないのである。
リッツ線に換えて、総ての音は太く鮮やかになったが、変な違和感のある濁った太さではなく、今のところしっかりしたと言った方がいい、リッツ線の音はサラリとしていて、潔い。
明らかに違うのは、再生周波数が上下に広がった事、そして鳴り方が前後左右に爽やかに広がったと言う事だ、しかし、後少し素直さがほしい、これはずっと感じてきた。
とにかくウエスタンスピリッツでJBLの4560を中心としたオールホーンスピーカーシステムに繋げた限りに於て、リッツ線スピーカーケーブルはとても良好な結果になったと思う。
繋ぐスピーカーメーカーにもよるかも知れないが、リッツ線スピーカーケーブルはウエスタンスピリッツが絹糸を巻いて作った限りに於て、かなり優れた結果を出したのだ。
単に絹巻きケーブルにすれば良いとは思えない、問題は巻き付ける強さだ、まだ初めてから短い期間だが、たくさんの素線の径の聞き比べや、作っている内に得たノウハウ、またその素線の径と本数の割りだしが一番の決め手となったとなったのは間違いない。
しかし、この通りの素線と径やその本数をそっくり真似てもこの結果は多分出ない、リッツ線は作り方で随分鳴り方を左右するからだ。
自分でもいつも気を付けているが、作っている内に周りが見えなくなり、ズッポリはまってしまい、自分だけが良いと勘違いしてしまう事これは最悪だ。
私はオーディオに興味のない家内がいるので、帰って来たときに人の声が変だとか、演奏の方が勝っている等と言われる、そこからまた始まるのだ。
オーディオは一人では出来ない、しかし理論さえ間違いなくしっかりしていれば、オーディオは必ず貴方になにがしかの答えをくれるだろう。
それはケーブルも同じ事だ、総てを繋いでいるのがケーブルなのだから。