リッツ線ケーブルその後
随分音が落ち着いて来たようだ、それに少しずつではあるが、日々情報量が増えてきた、角がとれて全帯域バランスがとても良い。
ウエスタンスピリッツの絹巻きリッツ線オーディオケーブルは、音の通りを気にして実験した結果、音にストレスがなくなった、開放的で躍動感があり良いと思う。
このお話は、ご本人にはお断りして書いている、先日0.04ф(㎜)のエナメル単線を、三千本使ったリッツ線スピーカーケーブルを、我が家に持って来られたお客様がいた、早速パワーアンプとネットワークの間に繋いでみた。
帯域バランスがとれていない、何時間鳴らしても何かおかしい、音に芯も力もなく広がってはいるが薄く音が開放的にならなかった、雑誌に書いてあった試聴結果とずいぶん違う、何かが足りない、そんな音だった。
お金持ちは羨ましい、試しに(2mペア)68万円で購入してみたのだそうだ…
しかし、その0.04фを三千本と言う素線の径と本数の根拠は、いったいどこから来たのだろう、その下のランクには同じ素線で二千本と言うクラスもあるらしい。
二千本では多分、更に何かが足りないだろう、大体分かる、メーカーの言い分は、高域にでも使ったら良いと言う事なのではないか、でもなんの説明もなく、下のクラスを販売する事自体、消費者に対し失礼ではないかと思う。
最近私がリッツ線実験の最終結論を、なかなか出さないので、待ちきれなかったとの事である、あの~…そんなに簡単に答えは出ませんよ、三千本も使ってませんし(笑)
新たな広い部屋で、電源を整えて聞いてみてから決めると、何度も呟いてますけど…
ウエスタンスピリッツはそんな次元でリッツ線ケーブルを実験製作したわけではないのですよ。
実際にウエスタンスピリッツのJBL4560BKで聞き比べて、全く違うのが分かったみたいだ、ウエスタンスピリッツのリッツ線ケーブルは、音が軽やかで抜けが良いと話された、当たり前である、そう作ったのだから。
今度実際にその方のシステムに総て繋げてみようと約束してはみたが、そこまで信用されないのならば、こちらにもプライドがあるので、その約束自体も正直、嫌になってくる。
結局みなさんブランドが世の中にきらびやかに出ていないと、良いとは思わないお子ちゃまなのだろうか?そんなにブランドの支えがないと不安なのだろうか?ケーブルはメンテもないし。
違うだろう?カッコを気にしているからだ。
ずっとオーディオをやって来て、散々騙されてまた騙される、まだ分からないのか、その位はもう分かっても良さそうなものだが、オーディオも含め趣味とは誠にへんてこな世界である。
ウエスタンスピリッツのリッツ線オーディオケーブルは全く違います。
物を作るのに確かに理論は必要だ、しかしそこを少し飛び越えた所に真実は存在すると思う、今回も実際にそうだった、それは何故か?聞くのは感性であり耳だからだ。
音楽信号以外のなにものも存在しない、それがケーブルを楽に通る、聞いてそう感じなければならない、そんな感じの音なのである。
机上の空論をいくらしたって音は現に未だに良くならないではないか、一部を除き、どこもかしこも99%は上手く鳴っていない、それが私の本当の感想である。
とにかくウエスタンスピリッツが止まって満足している事は未来永劫ないと言っていい、常に上を目指す物作りにとって満足はないのである。
物作りは完璧な物を作ってはいけないし、どこまで行っても総てに於て完璧な物等作れる訳がないのだ。
その方に、ウエスタンスピリッツの絹巻きリッツ線は究極のケーブルです、と言われた。
私には更に上のステップ構想が現にもう存在している、究極と言われ嬉しいが、それは消費者が勝手に決める事だ、私はそうは思ってもいないし究極などどこにも存在しない。
あるのはいつも更に上であり、朝より午後、今より更に一時間後、更に明日はもっとである。
ではいったい、今までに何個究極が出て来たのだ、結局みんな消えていったではないか、究極は消えないのである、それは何故か?究極だからである。
今は未来と繋がり過去になる、未来は現世となり、そしてその現世もまた必ず過去となる、だから私は今を生きるのだ。
みなさん、これからも更に宜しくお願いいたします。