エネルギーロスの低減
私が、いつも口を酸っぱくして話している、エネルギーロスの低減とは。
総ての端末処理の事であり実はそんなに大それた事ではない、古くなったスピーカーケーブル(五年~十年位)を被膜の被ってる所まで切り、新たな錆びていない素線を剥き出しパワーアンプとスピーカー端子に繋いでみてもらいたい。
音はフレッシュになる、滑らかになり、乾いた感じの音がなくなり、潤いが出て、低音も高音も見違える筈だ。
それをやってみてその変化が分からなければ、オーディオは出来ない。
エネルギーロスの低減とはそこからスタートしてゆくのである。
つまり古くなった接点をちゃんとした方が良いと話しているのだ、私はそれがもっと細部に細部に入って行った。
もっと細かくお話しするが、みなさんもっと簡単に考えて欲しい、オーディオはいかにしてカートリッヂやCDPが出力した小さな電気信号を、増幅させながらスピーカー迄ロスなく届けられるのかだ。
それには総ての端末接点がしっかり電気的に正しく導通していなければならない。
しかもただ電気的に繋がって音が出ている程度では駄目なのだ、滑らかにピカピカに光った銅や銀同士が重なりその上を半田が綺麗に乗って、空気に触れさせずにしっかりガードして留めている状態、これが今の所一番優れた端末処理の方法である。
その方法もやはり、いつか経年変化を起こす、古くなった半田に、新たな熱を加え溶かすだけでも、音はかなりしっくり来る筈だ。
確かに古い半田は吸い取って新たな半田をした方が良いのは当たり前だが、慣れていないと部品に半田ゴテの熱が伝わり壊してしまう可能性がある、自己責任において行っていただきたい。
つまりみなさんはオーディオを買い換える、その総てはエネルギーロスを減らす為である、一概には言えないが、優れた機材はエネルギーロスが少ないのだ。
でも大体が使いこなせてない方が殆どである、高額な商品は部品一つ一つ吟味されている、それも総て精度を上げてエネルギーロスを減らす為なのである。
高額なパワーアンプになるとどこが違うのか?ズバリ一番はトランスである、他の回路に影響が出ない様にしっかり工夫しているのだ、別に出力が大きいからではない。
出力の大きさは音に全く影響しない、それはなぜか、家庭で音楽を聞くのに、1Wも必要ないのをご存じだろうか?能率にもよるだろうが、1Wをスピーカーに流したら多分地響きがする程になる。
クリッピングしない様に、少しのキャパシティーは確かに必要だろうが、何W出るかは全く関係ないのである。
それよりは本当は出力は小さくても、質の良いアンプが優れていると思う、出力が大きいから音が優れているのではなく、優れた部品を使ったアンプがたまたま出力が大きなものが多いためだと思う。
細部へ細部へ入って行くと私の様になるが、ブログをお読みになり、実際に試されて、かなり音質が変わった方もいらっしゃると思う。
本当はノウハウなので正直ネットワークの部品定数など他人に教えたくない、でも一発で成功して欲しいから伝えたのである、しかし、部品定数を指定していたのに、その通りに行っていただけず、私の過去のブログを信じ込み、失敗された方も現にいらっしゃる、総て読んで欲しいと言ってるのは、私がやった失敗を二度としないで欲しいからである、オーディオは、お腹がすいた時に食事をしたように簡単に答えはでないと言う事、それを参考に新しいブログをご理解願いたいと言う意味なのだ。
エネルギーロス低減のやり方も、私も使っている道具も常に進歩している。
オーディオは接点だらけである、いかにしてその数を上手に減らし、いかにしてしっかり繋がるのかを、常に考えて、実行するかを冷静な判断をして、一つ一ついかにじっくり取り組むかである、しかしかなり高度な技術と経験が必要となるが、その方法でしか良い音にする方法はない、しかもただ繋がっていれば良いと言うものではない、やはり綺麗にである、ケーブルがヨレヨレになったり、半田が汚いのはお話にならない、それもエネルギーロスになるからだ。
アンプやCDPの音質の差ではなく、なぜそうなのかを理解しないと,その先へは進めない。
音を良くするにはシンプルにスッキリさせること、そしてトーンアーム等の微調整をしっかり行う事、それと何より掃除である。
汚いのは立派なエネルギーロスになる。
過去のプログを総て読んでいただき、それを教訓としていただけたら更に幸いである。