やっぱりConcordは聞きやすい。
ウエスタンスピリッツが所有しているConcordは50枚ほどであり、八割位がUSA盤である。
このレーベルのレコードはJBLで鳴らすのが非常に難しい、録音が比較的新しいので、総てがビシッと決まってないと、薄く明るく跳び跳ねた様なうるさい鳴り方になってしまう。
以前からウエスタンスピリッツでは上手く鳴っていたが、今からするとまだ楽器が大きかった事になる、結局リッツ線で鳴り方が変わったのだが、同じレコードを、お客様のB&WのMATRIX802S3で聞いた時は音像が遥かに小さく低音はJBLより低いところまでのびていて驚いた。
今日は、B&Wとほぼ同じ音像の大きさになり、そこに、もっと太い鋭角な音が追加されている、そんな雰囲気なのだ。
トーンアームの調整は、今回一度外したので困難を極めたが何とか一点決まった、その影響もあるとは思うが、リッツ線はとても反応が早く綺麗なクリアーな音になる。
JBL4560BKの嫌らしい品のない音は消えて、フロントロードホーンが綺麗にかかっていて、そのホーンの効果が、音に勢いと弾力と厚みを加えている。
早く広い防音された部屋にスピーカーを据えて聞いてみたい、そう思った。
かなり低い低音が出てはいるのだが、いかんせん距離が足りなくて重低音にならないのだ。
しかし鳴っているのはハッキリと分かるが、それがまだ今一つ色濃く鳴らないのだ、それはちゃんと鳴っているのとはやはり違う、でも我ながら思う、みなさん、JBLの4560BKと130Aですよ?普通この音は鳴らない。
4560BKは60Hz迄しか再生しないことになっている、しかしそうなのかも知れないが30Hz付近の周波数を感じるのだ、その感じるが大切ではないだろうか?
オルトフォンSPUは針圧を3gにしている、3.2とか3.4gにすると音はさちらなくてダイナミックになり確かに落ち着くが、滑らかさや繊細さが出ない、アナログは部屋の温度も影響する、その為かも知れない。
それにしてもUSA CnncordのCJ-377 THE PHIL WOODS QUINTET BOUQUET(アナログ盤)は録音、演奏、共にクールで抜群である。
しかしこのレコードから、優れたフォーカスを鳴らすのは至難の技である。