音質改良に伴い固定抵抗を変えてみた
総てがリッツ線に変わり、更にツィーターも名機Technics EAS-9HH42に交換した、凄いツィーターだ。
写真は(USA)RADIANのダイアフラムである、みなさんご存知だろうか?よくみて欲しい、マイラーエッヂの所に穴が六ヶ所空いているのがお分かりだろうか、普通JBLのオリジナルダイアフラムは、ネジで留める穴の下にスペーサー的な薄い金属の板を入れてほんの少し隙間を作る様になっている、しかしそれを行うと振動板が動き過ぎて音が明るくなって汚れた様な音になってしまう、RADIANはエッヂに穴を空けて、更に空気抵抗をなくしている、オリジナルと振動板が違う為である、プレスされたオリジナル振動板は、真ん中が肉厚になっている、しかしRADIANはヘラしぼりで作られる為真ん中が薄くエッヂに近づくにつれ肉厚になっている、なので音楽信号に対し正確なレスポンスを得る事が出来るのだ、マイラーエッヂに穴を空ける事により更に動き易くするために穴を開けたと思う。
話しは戻る、その結果ツィーターと合わせて聞いていると、JBLのドライバーLE-85に、少し物足りなさを感じた、音の広がりみたいな感じが狭くなった、優れたツィーターの音に牛耳られてしまった、そこが今回の悲劇になった。
これまでドライバーの固定抵抗はマイナス10dBであった、能率は98dBだった、つまり108dBのドライバーを今回はマイナス8dBにして、能率を100dBにしてみたのである。
当たり前であるが、音はクリアーになり、楽器が小さくなり、広がりが増えて、細やかな音までのびのび再生する様になった、そして何より、音がスピーカーシステムからパラリとはがれた様な鳴り方になった、この結果は単純にドライバーの能率を上げたからではなく、ツィーターやウーハーとの兼ね合いがあり、上手く繋がったからだと思う。
これまでの音は今からすると、ぬるま湯の音だったのかも知れない、そう思ったのだ、本物のツィーターが入り、気が付いたと言った方が良いと思う。
そしてこれが、リッツ線による音質改善効果なのか?とも考えている、どこまでもクリアーだが芯があり強い音だ、しかし明るくうるさくはない、ひょっとするとツィーターのレベルを1~2dB落とした方が更に良いのかも知れない。
この実験をする迄は、正直ウーハーが負けるかも知れない、そう思っていたが、ウーハーは更に低い周波数を再生している、ドライバーがクリアーになればウーハーも更に上手く繋がるものなのだと、気が付いた、これにはコーラルのホーンAH-500のホーンのカットオフ周波数が250Hzと低い事も関係していると思う。
しかし、鳴り方が立体的で良いと思うが、軽はずみに決めてしまうと過去の教訓から上手くいかない事もある。
しかし、ドライバーの能率を上げると、ホーン臭さが少なくなるとはどう言う事なのだ。
もう少し聞いてみないと分からない。
ここでやっと気が付いた!ドライバーに繋がってるリッツ線を、まだダイアフラムのリード線に、直に半田で繋げていなかった、ダイアフラムから直に繋げ引き出したウエスタン単線に、ミノムシクリップで簡単に留めてるだけだ、そうか、これではリッツ線の効果は薄れている筈だ、エネルギーロスも起こしていると思う、少し聞き込み、繋げてみよう、ひょっとすると、かなりの違いになるかも知れない。
ドライバーの解像度がツィーターについてこれていない、また直付けするしかないのか、一年程前にこれでドライバーの音は激変したのである。
そうと決まれば早速と、作業をしていた、オリジナルではなくRADHAN(USA)のダイアフラムである、老眼鏡をかけて慎重にやっていたつもりだった、しかし、ダイアフラムの端子に直に半田をするためには、端子の下からケーブル通さなくてはならない、リッツ線を差し込んで行って入った瞬間にパキッ!と嫌な音がした次の瞬間、あれっ?切れちゃった↓…写真にあります、ベッコリヘコんだ、切れたリード線は穴の中に2㎜程奥に入ってしまっているので、どんなにピンセットで引き出しても、穴が狭くて繋げる事はとうとう出来なかった…もしもその状態で仮に繋がっても、元通りの音にはならないだろう。
今、RADIANのダイアフラムは注文中である、家内には壊した事を正直に話すしかない、またお金がかかる、でも答えは以外とあっさりしたものだった、仕事に必要なんだから、買うより仕方ないねぇ…Thank you! m(__)mである。
かなり怒られると思ったが、家内は、また改造して壊したのだと呆れていたが正解である。
四日後待ちに待ってやっとRADIANのダイアフラムが届いた、小さな箱にしっかり梱包されている、心なしか前回のより綺麗である。
早速慎重に繋げた、想像通りだった、ウエスタンの0.6ф(㎜)単線とは比べものにならない素直な滑らかで鋭く柔らかい音だ、今回も外した端子の穴からケーブルを入れた、最後にこの隙間をしっかり隙間なく埋めた、ダイアフラムのリード線に直にリッツ線スピーカーケーブルを繋げた。
そう、欲しかったのはこの鳴り方である、鋭い音を鳴らしながらもまったく耳に来ない、とにかく耳の垢が落ちたようで、心地よいのである、やっとツィーターのレベルと揃った、いくら優れたツィーターとは言っても、あまりにもドライバーの音と合わなすぎた、間違いなくシステムはまたかなりレベルアップした。
もうどこの音がどうのではない別世界である、全く似て非なる音だ、音の波動を感じる、これは凄い、思わず舞い上がってしまいそうだ。
それにしてもドライバーにケーブルをダイレクトに繋ぐと音は物凄く良くなる、難易度は高いが、腕に自信があるならば、やってみるだけの価値は充分にあると思う、オーディオが終わる位の変化である、ウーハーの音までみちがえった。
エネルギーロスは音を劣化させる張本人だ。
Technics EAS-9HH42よ、RADHANのダイアフラムよ、素晴らしい音をありがとう、必ず、もっと上手く鳴らしてみせるからね。