プリアンプ内部配線リッツ線に交換、その後
今回、CDラインは、アナログよりも先にエージングが進んでいたと思う、それは何故か?CDにはリピート機能があり、かけっぱなしに出来るからだ。
話しは変わるが、音楽を聞いてる時以外は、パワーアンプの電源を入れずに、エージングのソフトをずっとリピートさせていたのである。その時にプリのボリュームは最大まで上げっぱなしだった。増幅され勢いのついた電気信号はプリアウトのリッツ線にフルに流れる、少しでも早くエージングを終わらせたい為だ。
しかしこれを真似る方は二つだけ要注意!
1)必ずプリアンプのセレクターをCDを繋いだセクションにしておく事。
2)聞くときにパワーアンプの電源を入れる前に必ずプリアンプのボリュームを絞りきっておく事である。それは何故か?いきなりフルパワーがスピーカーに入り、確実にスピーカーが飛んでしまうからである。総てご自分の責任に於いてなさることを申し添えておきます。
しかし、常に大きな音でエージングをしていても、細やかな音を必要とするならば、小さい音でのエージングもまた必要である。あまり大きな音でばかり行っていると、なぜだか細やかな音の立ち上がりが鳴りづらくなるからである。
小さな音量でゆっくりエージングをすると細やかな音も再生可能となる。単に何時間?でエージングの終了時間を表せないのは、音量の兼ね合いもあるからだ。
話は戻る、しかしCDアナログ共に上手く鳴っている。とても立体的なのだ、聞いていて色んな録音手法のある事がよく分かる。
リッツ線に交換して情報量が桁外れに変化したからだと思う。それに、内部配線の距離が短くなったのもメリットはあると感じる。
ポップス等は、正位相、逆位相を上手く使い、実に様々な録り方をしているソースがある。聞いていて立体的でとても楽しい。
ボリュームをあまり上げなくても、それらが総て細かく聞き取れる。しかし個人的にボリュームを上げると更に情報量が増えて聞こえる。まるでスピーカーが鳴っていないかの様な感じである。音像が二本のスピーカーを無視して、小さくクリアーに定位する。
今まではなかった鳴り方で、奏者との距離がとてもリアルに感じるのだ。普通JBLの鳴り方は、一本調子で、まるで、かぶりつきで聞いてる様な鳴り方なのだが。その鳴り方はずっと変だと思って来た。
今は、現代のハイエンドの歪みの少ない鳴り方にそっくりなのだ。そこにJBL4560BKのクリアーな重みのある音を追加した感じなのだ。今までは、クラシックの交響曲を聞くと、指揮者の位置で聞いてる様な感じだった。またそれが良いと思っていた。しかし今は違う、今はそれも完全になくなった。ジャズを聞くと、サックスが目の前にいるみたいな、スピーカーに張り付いた様な鳴り方だったのが、距離を感じる事が出来るようになって爽やかだ。これは音の質の問題だと思う。
でも今鳴っている音は、ダブルウーハーが、上手く駆動され、ちゃんと鳴ってるみたいな鳴り方だ。シングルウーハーなのに。
多分、これが本当のJBLの鳴り方なのだろう。本当に鳴ってしまえば、どんなスピーカーシステムも似たような鳴り方になるのではないだろうか?
二本のスピーカーのセンターから奥に広がる様に鳴っている。そしてその広がりは、遂に二本のスピーカーの更に外側に迄達した。もう異次元の鳴り方だと思う。
オーディオは、余計なものをあまり繋げずに、出来る限りセンス良くシンプルに綺麗に清潔に。結局はそれがオーディオシステムを良い音に導く秘訣なのかも知れない。
プリリアンプの内部配線をリッツ線にすると、音は優れた方向に変化した。
話はそれるかも知れないが、こうは言えないだろうか?JBLは何かを実験すると、それ以前の鳴り方との差が大きく、分かりやすい。確かに他のスピーカーではこんなに大きな差にはならない。ひょっとするとJBLは感度が良いのではないか?逆に鈍いから色々努力しないとまともに鳴らないかもしれないとも思える。
しっかりしたものしか受け付けない。そんな気もする。だから私はJBLを使って来たのかも知れない。ならば噂通りじゃじゃ馬である(笑)
JBLだけでなく、他のスピーカーもそうなのだろうが。JBLは特に、音質の差が鳴らす人個々に、大きい。今回やっとそこに気が付いた。
リッツ線に限らずオーディオは、色んな事を気付かせてくれる。これだけ色々やってきて、やはりオーディオは、どこが一番肝心か答える事は未だに出来ない。
今答えられるのはやはり総てである。変化が大きいのはスピーカーを取り替えた時だが。それは単なる物が変わり、物理的に変わっただけで、根本的に良い音に改善されたのとは少し違う。
オーディオは、音を良くしようとするならば、最初から最後まで総てが電気的に音や音楽の為に、しっかりしている事。やはりロスなくスピーカー迄素直な電気(音楽)信号を届ける以外にない。そして私はまだ出来てないが、本当はマイナスもロスなく早くアースする事であると思う。なので多分正しい答えはどこかにあるのだ。
オーディオは間違いだらけだ。だから面白くもあり、難しいのである。
今目の前で鳴っているオランダフィリップス盤のGULDA(グルダ)のPLAYS GULDAのピアノ(スタインウェイ)は。、とても重量感があって、軽やかで太く、力強く綺麗な奥深い鳴り方だ。しかし、今日聞いていてジャンルを全く選ばなくなった。
更に一週間後アナログの音はおとなしくなり、柔らかくなっていった。物足りない位、でもとても良い感じである。
大変だったが、プリアンプの内部配線をリッツ線に交換して本当に良かった。