プリのアウトに繋いだ25kΩの抵抗がやっと目覚めた。
私は人の薦めがあり、プリアンプのアウトの回路に、パワーアンプの入力インピーダンスと同じ25kΩを仕込んだ。
繋ぐと確かに、はじめから抜群に音は良くなった。いつもウエスタンスピリッツのオーディオは休んでいない。常にCDプレーヤーをリピートさせて、プリもボリュームを半分強上げて、聞く時以外はパワーアンプのスイッチを切っても、常に動作させている。
繋いだばかりの抵抗のエージングをしているのである。世間では抵抗のエージング時間は、73時間とも100時間とも言われている。
では、何を基準にそのエージング時間が出て来たのだろう?個人的には、先人達が決めたおおよその目安だと思う。
でも厳密には、日増しに音は変化し続けている。確かにネットワークよりは時間がかかるようだ。
アンプの動作事態が変わるので、そのせいもあるかも知れないが。それにしてもこの音の変化はなんなのだろう。まるで水を得た魚の様なのである。
アンプが楽になり、ストレスがなくなった。そんな印象である。軽々としていて、肉厚で抜けの良い開放的なアメリカンサウンド。そんな感じである。
そして、その鳴り方はまるで、小人の世界をルーペで覗いてるかの様な、そんな感じもある。つまりスケールはあるのだが定位が小さくなったのである。
そして、奥がとても深くなり、点音源から良く広がるのである。
こんな音をいつか出してみたい、そう思っていた。
しかし聞く方によっては、JBLの音でないと仰る方もいるかも知れない。
しかしこうなって悪い筈がないと思う。
普通JBLの鳴り方は、どこか中域が薄く、ウーハーとなかなか上手く繋がらない。それが今、全く感じないのだ。
かと言って、ジャズのトランペットやサックスを聞いても、ホーンが楽器になった様な、JBL独特の鳴り方でないのだ。あくまでもウーハー、ドライバー&ホーン、ツィーターが総て上手く繋がり、ユニットが鳴っています的な、あまり高い位置には定位しないのである。
私には、アンプがスピーカーを鳴らすために都合良くなった。そうとしか思えないのである。
プリのアウトに繋いだ抵抗は、パワーアンプからすると。並列合成になるが。入出力のインピーダンスを合わせるのはとても大切な事だと思う。
無責任に言えないとは思うが。これはCROWNに限った事ではないのかも知れない。ある意味、オーディオを上手く鳴らす為の、裏技である。
やっぱり私はこう思う。JBLやアルテックのホーンシステムが、ジャズしか鳴らないのはおかしい。
確かにユニットの選び方にもよるとは思うが、今のウエスタンスピリッツの音、全ジャンル全く妥協なくオーケーとなった。
この音が最高なんて私は言わない。しかし世間のオーディオはやっぱり何かがおかしい。
ジャンルを選ぶスピーカー、それはちょっと違うのではないか。鳴らせない人が作った言い訳。もしくは販売の為の都合の良いセールストーク?
クラシック向きのスピーカー?ジャズ向きのスピーカー?ロック向きのスピーカー?そんなもの、はじめから作れるのだろうか。
英国のスピーカーは確かに切れ込みは浅い、しかしそれはいつでもお金さえ払えばコンサートを聞ける国民性だからではないのか?オーディオはそこそこでいい、コンサートを聞けるから、違うのかな。
抵抗の話から飛躍してしまったが止まらず、話しはここまで辿り着いてしまった。申し訳ない。
少し前までは、今からすると正直、まだまだ鳴っていなかったのである。だんだん凄いことになって来たのだ。
でもこれ以上の鳴り方は存在する、私は諦めない!まだまだこのシステムに、限界を感じないからである。