パワーアンプからネットワークにダイレクト接続
アチャー!以前お伝えしたチークの板が小さく、厚さが貧弱である。しかしこれが現状である。チークの板は、分厚い物に買い換える他はないが、とりあえずこのままやってみる。
しかし、これもまた、とりあえず赤黒50芯のスピーカーケーブルで実験を行った。音に癖のあるケーブルでは、真価が分からないからである。更なる飛躍の為に、先ずは標準的なケーブルでの実験が必要と思われた。
前の部屋の時からずっと気になっていた。いつかパワーアンブからダイレクトにネットワークを各々ウーハー、ドライバー、ツィーターの板を分離して、各々にスピーカーケーブルを一本ずつ繋いでみようと思っていた。
ウーハーのコイル、ドライバーへと繋がるコンデンサーとコイル、ツィーターのコンデンサーへ各々が干渉しないように距離を設けて分離し、パワーアンブからケーブルを各々三本束ねて、左右チャンネル合わせて合計六本のケーブルを繋いで、聞いてみようと思っていた。
今日、それを実行した。先ずウーハーのハイカットコイルは必要ないのでは?と思い、パワーアンブから直にコイルを通さずに聞いてみた。
その根拠は、私のスピーカーボックスはJBL4560BKである。ハイがフロントロードのショートホーンの効果で、800Hzで自然減衰カットされているのでは?と思ったからである。
試聴結果は、曖昧で申し訳ないが、ウーハーの高い周波数とドライバーの低い周波数が少し被る、あまり減衰カットはされていないようである。
余計なものが省かれためか、確かに低音はしまるのだが、上と被ってる為か、狙っていた重低音が減った。やはり適度にコイルを入れて少しぼかした方が低音は出て聞こえるのかもしれない。
なので、再びコイルを入れた、確かに低音は多少汚れるが、出て聞こえる。耳で聞いて出て聞こえる、でもそれが大切である。
それともコイルを入れないのならばJBL130Aは確かに2000Hz辺りが再生周波数の限界なのと、2000Hzが一番インピーダンスの暴れが少ない周波数なので、そのままドライバーのローカットを2000Hzにしたほうが良いのかも知れない。
しかし、なぜだか2000Hzで繋げるとLE-85は、ハイがのびて聞え、ツィーターが必要なくなるのだ。
この辺は色々議論が分かれ、なかなか難しいのである。
過去(三十年前)に散々実験と試聴を繰り返しやってみたのである。私のドライバーは今は、USAラジアンに交換してある。ひょっとして今ならツィーターなしで更にいけるかも知れない。
余計なものを通さない方がエネルギーロスは確かに減るのだが、今回の様にそれが総てとはいかないのがオーディオの難しいところである。
まだ電源はノイズカットトランスではないが、プリとパワーがアメリカ仕様の117Vなので、普通のステップアップトランスを私はプリとパワーに二つ使っている。
その相互関係、つまりお互いの干渉である。そしてその電源トランスから出るノイズとパワーとプリその他のオーディオ機器やネットワークに影響しないように二つの昇圧トランスを設置しなければならず、なかなか難しい。
そんな事と今回のネットワークダイレクト接続が複雑に絡み合った。正にオーディオは出口の見えない迷宮であるが、それを楽しむ事にした。
そして答えが出たら、リッツ線で同じように配線するつもりである。聞いてみたが、やはりと言おうか、ウエスタンスピリッツのリッツ線と赤黒ケーブルはまるで違う。リッツ線でないと、音に芯がなく解放感がなくこもってしまった。
次の日かなり変化していたがやはり解放感迄には至らなかった。赤黒ケーブルの実力と標準的な音は掴んだ。
しかし、リッツ線が総てでないことに私は気づいている。この世に万能なものはなし、メリットがあればその裏には必ずデメリットもあるからである。
ウエスタンスピリッツは、今、悪戦苦闘しています。
三日目、ネットワークを個別に分けた結果は素晴らしいものになった。音がたちパキッとしている。
やはり、ウーハーとドライバーへ繋がるコイル同士は、かなり干渉していたのだと感じた。やはりコイル同士は同じ板の中では干渉する、という事である。
音は静になり柔らかに広がり、各楽器の分離に優れ、スケールがとても大きくなった。現代のハイエンドに繋がる綺麗なしなやかな音になった。
JBLの4560BKのオールホーンのスピーカーシステムがである。これは本当に大変な事である。