メンテナンスPart3
スピーカ本体のメンテを終えて、全体を見渡してみて感じた。
アンプは、ノイズカットトランスで効果がある、ひょっとしてCDも効果があるのでは?こう思うのは当然だろう。
そう思った、少し前まで使っていた100~100Vのトロイダル巻きのノイズカットトランスが外してあった。
CDは、マランツCD-72aである。消費電力があってもせいぜい20~50Wだろう。トロイダル巻きのノイズカットトランスは、容量が1000Wである、かなりマッチしてると思った。
ノイズカットトランスは、ノイズをとっている為効率が悪いと思う。充分なキャパシティーが必要になる。
容量は、財布の許す限り大きいに越したことはない。そして、一つのオーディオ機器に対し、各々個別にノイズカットトランスが必要になる。一つのノイズカットトランスから複数繋いでは全く意味がない。
しかし今、自宅にあるケーブルは、赤黒50芯のスピーカーケーブルしかない。やはりここも標準的なケーブルで。
スピーカーケーブルなので、100Vのキャパは充分と判断した。
直ぐにやってみた。
いつものとおり、総ての配線を神経質にチェックして、お決まりの消磁のCDをボリュームを下から4で二回、次にエージングのCDを同じボリュームで三十分鳴らした。
その状態ですでに、静けさが今までとまるで違い、優しく静かで穏やかな鳴り方で、左右の音はかなり揃った。
やっと右側の違和感も少なくなり、左チャンネルも元気と太さを取り戻したようだ。やはり電源は大切である。
さて、問題は音楽である。そのままの音量で、マンハッタン ジャズ クインテットのトリビュート アートブレイキーをかけた。
そうか、当たり前だが左右のスピーカーがちゃんと鳴り、CDプレーヤーの電源がしっかりするとはこういう事なのかと改めて感心した。
静かな鳴り方で、レンジは膨大に広がったのだが、中域がしっかりしていて太く、滑らかで奥行きがあり力強い、そして良く弾むのである。
奏者が、楽器を弾く前の一瞬の呼吸と言おうか、気迫と言おうか、そんなウッ!としたものがハッキリと聞こえるようになったのである。
今回実は、ここまでを一日で一気にやってしまったが、本当は一つずつ確かめながら行うと楽しみが増え、もっと色んな事が分かったと思う。
しかしまだネットワークはワニ口クリッブで留めているだけである。部屋の音を判断し、新たなケーブルを作り、そこを選ばれた半田で留めると物凄い音になる筈である。
しかし新たな部屋で環境を整えていくと色んな粗が次々とこれからも出て来ると思う。
大変だが、とても充実した一日になった。
家内よ、黙って放っておいてくれて、また昨夜はご指摘いただき、合わせて感謝致します。ありがとう。
オーディオは中途半端ではいけない、後で必ず粗になって音に出てくる。難しいけど楽しい。