オーディオ、ドライバーとツィーターのネットワーク迄もリッツ線で繋いだ。
このオーディオブログは少し前の事を書きためて公開している、なので実際は更に先へ進んでいる。
夜の23:34である。遂に、ドライバーとツィーターのネットワーク内部のプラスのリッツ線スピーカーケーブルが完成し繋がった。プラスなので色は黒にした。
今回は、プラスのリッツ線である。長さはドライバーが40㎝でツィーターは78㎝である。左右は全く同じ長さに揃えなければならない。
パワーアンプからのケーブルよりはかなり短い、半分以下である。
素線は0.12㎜фPEW単線をドライバーとツィーター各々180本とした。それでもかなり太いケーブルになった。
いきなり分かるのは、ツィーターのロー側とドライバーのハイと繋がる辺りの、周波数の鳴り方がかなり滑らかになり聞きやすい。
そしてボーカルが生々しい。何故簡単に分かったのか?作っている五時間の間、日本映画、戦国自衛隊のサウンドトラック盤に入っている10曲目の、<スクリーンに雨が降る>が好きなので、ずっと一曲リピートさせていたのである。あまりのリアルさに、歌詞が思わず自分の過去とリンクして、胸が詰まってしまった程である。グッときてしまった。
長年オーディオをやっているがこんな体験は少ない。いつも心にグッと来るを求めてきた。
なので赤黒ケーブルでは鳴ってなかった音に、即、気がついたのである。先ずは歌っている方の滑舌が、とてもハッキリしたのである。そして人の声のチリチリした唾液が声帯の所で歪むような、高い音階が見事にリアルに再生出来た。その定位は小さい。そして繋ぐ前まで鳴ってなかったシンバルの音である。
もうリッツ線が優れているのは間違いない。ハイがのびて、レスポンスが桁外れに良くなった。残すはネットワークからウーハー迄のリッツ線である。
しかし綺麗で柔らかな、伸びやかで優しく、重厚な深い包まれる様な音である。
もはやこの段階で、JBL4560BKを中心としたオールホーンスピーカーとは思えない。
いや違う、多分ホーンスピーカーシステムは優れているのである。JBLのユニットは優秀なのである。これが本来の実力なのだと実感した。
楽器の音がする。そして更に重心が下がった。
サックスやトランペットもホーンから聞こえるのではなく、奏者がいる所から鳴っている。そして、楽器の定位が小さい。
もっとセッティングの能力があれば、実力はこんなものではないだろう。
このまま少し聞き込み、ネットワークからウーハー迄のリッツ線の構想を練ろう。
次の日、ピアノがとても重厚で品良く、穏やかで開放的に鳴った。
よしっ!ネットワークからウーハー迄のリッツ線を作ろう。今度はハーネスをやめて、やはり平行に綺麗に綿の太い糸を固く巻こう。
更に低音は、クリアーで包まれる様に下にのびる筈である。