マランツSA7003からCD-72aに戻した。
そしてシステム構築三日後、電源環境やリッツ線配線は大まかであるが決まった。三人のうるさがたのお客様にもご試聴願いオーケーである。
試しに繋いでいたマランツSA7003から、以前時代後れと言われた同じマランツのCDプレーヤーCD-72aのレンズをクリーニングして、再度繋いで聞いてみた。
やはり比較にも何もならない、驚きの素晴らしい鳴り方だった。実は音はずっとこちらを気に入って使っていたのだが、実験中に音が頻繁に飛び実験にならないので、安定していたSA7003を使って来たのだ。
SA7003は音が薄く、広がりはあるが躍動感とガッツがない、ずっとそこが不満だった。
やはりDAC7は素晴らしい。音の鮮度と情報量、スピード感、スリルが全く違う、そして低音は地を這うようである。まるで一枚も二枚もベールが剥がれたみたいだ。そして床の鳴り方が変わった。鳴りきれば床はあまり鳴らないのである。
確かに周りがしっかり固まったのもあるが、やはり昔のマランツのCDは音が違うのである。
これでアナログとCDは鳴り方にそんなに大きな差はなくなった。新しいソフトは録音が面白いのでCDで、アナログ時代のレコードはアナログで楽しめる。
電源が整い両方楽しめる様になった、なんて幸せな事だろう。しかしCDで音質を楽しめるのはマランツではこのモデルが最後ではないだろうか?ここから以降マランツは今の綺麗なだけの現代的な音になっていった様な気がする。
最近私がどんな音を聞いているかお察し願いたい、鳥肌ものである。しかし低磁束ノイズカットトランスが入る前のCD-72は何をやってもこんなに分厚い音ではなかったのである。電源は確かに大切である。
音は確かに鮮やかだったが、乾いた感じで人工的で薄く少しうるさく荒さがあった。もっと滑らかさと潤いがあれば良いのになあといつも思っていた。
ところが今日あっさりと理想の音が鳴ってしまった。変な言い方かもしれないが、音がアナログ的になったのである。
今のCDにはない前後感の深い、スピーカーから音が剥がれた立体的な強い鳴り方になった。あまりの素晴らしさに思わず呆れてすっとんきょうな声で高笑いしてしまった。
しかし何故必要なものが消えて必要でないものばかり流行るのだろう。訳が分からない。メーカーは消費者が育てるものではないのか。
今のオーディオは何か勘違いしている気がしてつまらない、細長いスピーカーばかりで、空虚である。売り場に行っても綺麗なだけで、特徴のある耳を引き付ける様な音はなくなってしまった。みんな優等生ではあるが。
まあ私はそれを違うと思い、本物の優れた音を求めてブログを書いている訳だが、少し何とかならないものだろうか。同じに感じていらっしゃる方は居ないのか?
毎月給料が入ったら必ず何か購入して楽しむ。そのスタンスも否定はしないが。そのままでは音は永遠に今のままである。
本物の音楽好きなオーディオフリークよ早く気付け、そしてもっと先へ行こう。貴方のシステムの音は、まだまだ良くなる。
そしてテレビのCM等で、好きな曲を探し購入してみよう。テレビで聞いた程感動がなければ、貴方のシステムはまだ鳴っていないと言うことだ。そこでものを買い換えるなと言いたいのである。
私のブログを読んでいただきたい、オーディオは必ず感動するほど鳴るようになる。
マランツCD-72aはフイクスドに繋ぐのでなく、ボリューム調整の出来るバリアブルへ繋いでボリュームを絞らないで聞いてみて欲しい。音が全く違うのを体験するだろう。
そしてマランツCD-72aは安い!私が購入した時は定価が75000円販売価格は39800円であった。くれぐれもネットオークションで、ジャンクを掴まされないように。
また腕に自信のある方は安くジャンクを購入し、改造せずに復元し、なおして使うのも楽しいと思う。
くれぐれも音は素晴らしい。間違いなく現代のCDプレーヤーが忘れた音楽が聞ける。