ウーハー修理の結果
どうやら半田も融合し、リード線とリッツ線を繋いだ高純度の1.6㎜ф単線もリード線に余裕が出来て、上手く慣らしが終わり成功した様である。
ドイツグラモフォンの、ケンプのベートーヴェンピアノ協奏曲4と5番を聞いている。雄大で太く奥行きがあり、柔らかなふくよかな中低域がセンス良く追加されたようである。
そして私は本当は大好きなレッドツェッペリンが、どんな音で鳴るのかふと気になった。曲はWHOLE LOTTA LOVE(胸いっぱいの愛を)である。
ボンゾの強い強烈なドラムと鋭角な神秘的なシンバルの鳴り方、胸が苦しくなるような左右に行き来する不思議な音とロバートプランとの声、ジョンポールジョーンズのベースやシンセ、そして、ジミーペイジの圧倒的なアタックの強いギターのピッキングの数がハッキリ聞こえた。
歪みこそがロック?とんでもない、鳴らない装置がその様に鳴らしているだけである。
緻密に計算しつくされた綺麗なメロディーライン、その完成度の高さに引き込まれた。やはりレッドツェッペリンは最高のロックグループだったのである。
そして、新居に来てからオーディオシステムは、少しずつ過去からのノウハウが積み重なってきた。鳴り方が全く違い、聞いていて楽しい、今まで聞いてきた同じCDとは思えないのである。
後少しもう少しである。
しかし新しい部屋とは想像どおり、なかなか良い音にならないものである。やっと鳴ってきた、まだまだだとは思うが、改めて感じた。
コンセント迄の屋内配線や柱や壁など色んな影響もあるのである。やはりシステムと部屋は密接な関係があり、難しいものである。
スペックばかり追いがちだが、そんなもので何とかなる筈がないのである。今だから話すが、はじめてこの部屋で聞いた音は酷くて聞くのが嫌になったものである。
部屋は一つの楽器みたいなものである。やはり鳴らしていないと良い音にはならず、時間がかかるものである。
もう過去の様なあからさまな鳴り方ではない。聞かれた方は先ず話す、「JBLの音とは思えない」と。
今回のウーハー修理を通し私は、明らかに次のステップに来た。ただ静観していては何にも始まらない。
私はたまたまJBLだったに過ぎない、どんなメーカーのスピーカーもちゃんと鳴る筈である。ブランド思考になってはいけない。
みなさん!!オーディオはこんなに鳴るのである。
私は今、心が穏やかでとても幸せである。最近、何を聞いても次々に結果が出ているからである。
オーディオは最後必ず鳴る。しかしこれ以上の音が、世の中に存在する事も私は認めている。ただ一言言わせていただければ方向が違うと言う事である。