ネットワークに繋いだ新らしいコンデンサー
このお話しは、ここ三週間位の事を細かく書き溜めて今回公開した内容である。なので他の話しと少し前後し、被るところがある事を始めにお詫び申し上げます。
今回、新しいコンデンサームンドルフMcap supremeのエージングに時間がかかっている。
確かに販売されたお店の方は、このコンデンサは優れているが、鳴り出す迄に最低でも半年から一年はかかるだろうと話された。ならば普通の人の鳴らす時間を想定されたのだと思った、なので、鳴らす条件にもよるが、500時間位かな?と私は思った。
純度の高い線を固く長く巻いてる為だと話された。外観の太さはかなりあり、長さも普通のコンデンサの三倍は確実にある。とにかく大きい。
コンデンサが太く長いと言う事は、構造上インピーダンスが低いと推測出来るが、毎日かなりパワーを入れて、24時間ずっとCDをリピートさせ続けているにもかかわらず、なかなかこなれない。その為大きなパワーをずっと入れ鳴らし続けている。
一週間目、音はまだ面白味がない。今回ムンドルフで総て揃えたが、それまではASC(アメリカンシズキ)とパラミックスで合わせていた。
その時の方が音は少し甘く自由で面白かったが、三つのユニット各々の繋がりはこちらが遥かに勝っている。とは言っても、交換するまで二年間鳴らし続けていたのでこなれていたのである。
しかし今はまだ音は綺麗だが、正確なだけでつまらない音である。仕方がないが、音は毎日一進一退を繰り返している。
二週間目、前回もそうだったが、このコンデンサはいきなり変化しだすのである。今はマイルスのラウンドミッドナイトを大きな音量でリピートさせている。もっと自由に鳴ってほしい。
マイルスのトランペットやピアノは良い感じなのだが、シンバルの音がまだ動きをあまり感じず、寸詰まりに感じてる。品位の高いものからそれなりの音を鳴らすのは、やはり時間との駆け引きが必要なのか?
それとも、また失敗したのか。
簡単に答えは出そうにない。
三週間目、やがてアナログを大きな音で鳴らしていると変化が大きい事に気がついた。無機質な音のCDを鳴らしているよりは、やはりアナログを大きな音量で鳴らした方がエージングは進むのが早いと思う。理由は分からない。
それにしても今まで鳴っていたと思っていた音は、今からするとまだ鳴っていなかった事になる。やはり品位の高い部品を繋ぐと音が違うのである。
ウーハーとドライバーの繋がり、そしてドライバーとツィーターの繋がり、更にはトータルでのまとまり、品位の高い音の奥行きと広がり、その強さに納得してきた。
音が品良く濃くて太く、実態感があるのである。とにかくダイナミックになったと思う。明らかに鳴っていなかった諦めていたレコードは気付けばなんなく今は鳴っている。
この鳴り方では、以前の賃貸マンションの時ならば、階下から明らかに苦情が出たと思う。ボリュームを上げてるとかではなく、絞っていても明らかに音の密度や浸透力が向上している為である。
エネルギーロスが減ったとは言えないだろうか。しかも音圧は上がったのに、鳴ってる音は柔らかで切れがよく静かなのである。
私は直感で、壁から30㎝前に出していたスピーカーを更に5㎝前に出した。そして左右のスピーカーを3㎝ずつ内側に寄せた。
すると、少し感じていた低音のモヤモヤ感が更に消えて、低音が引き締まり前に出た、音圧が増えて広がりと奥行きが増えて更に濃くなり静かになったのである。
この部屋は残念ながら、左のスピーカー正面に柱がある為、これ以上前に出せないのである。
何か良い方法はないものか?しかしこの部屋の中にスピーカーを設置する場所は無限大にある。これからも色々やっていきたい。
色んな事をやってる内に、24時間鳴らし続けている為、コンデンサは少し早めに馴染んで来ている。鳴らす時間も音量も一般の方の何倍にもなるからである。
一般的にオーディオを聞いてる時間は長くても3時間位ではないだろうか?私は大音響で24時間色んなCDやレコードを鳴らしっぱなしである。
ならば、3時間×21日=63時間、24時間×21日=504時間、この鳴らしてる時間の差は歴然としている。エージングは時間だけが総てではないが。両者には約半年の違いがある。そして、新居のため鳴らせる音量も普通とはかなり違う。
お店の方は、この一般的な一日3時間の慣らし時間を想定し話した可能性がある。ウエスタンスピリッツはエージングが少し早く進んでいるとは思えないだろうか。
今、かなり自由で、良い感じにのびのびと鳴っている。
しかし,太く嫌味のない、クッキリとした力強さである。
そして四週間目左右のスピーカーの距離を五センチずつ広げてみた。音は広がりと奥行きが増えて、細やかな音が実に爽やかに分離して聞こえる。
また変化したのだ、とにかく色々やってみる事である。
新しいコンデンサーは、部屋と共にまだ鳴りきっていない。