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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
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試聴の時に音の差が分かりやすいソフト

私は最近、他人のオーディオを聞き歩く時に持参するソフトはいつも決まった三枚しかない。

自分でもさんざん聞いていて耳にこびりついている。曲の好き嫌いではない。

一枚目はアナログでアートペッパーのミーツ ザ リズムセクションの一曲目と、つい聞き逃してしまう四曲目である。この二曲は実は、味わい深く鳴らすのがかなり難しい。

特に四曲目である。かなりトータルの調整に優れたシステムでしか私の求める音にならない。聞き歩いた99%はこの曲でボケていてアウトである。

ブラシでドラムを叩いてる、ブラシ一本一本の細やかな音と、ドラムが反発するような弾力のある音がちゃんと鮮やかに本物の様に鳴っているかである。普通はつまらない曲であるが、ちゃんと鳴れば実に味わい深い曲になる。

私はこの曲を聞いて富士宮の6ウェイマルチに初めて心底負けた…と思ったのである。我が家だってそうとうな音なのである。私はシステムになにか施すと、この曲をかける。

今まで負けた事は一度もない、二千軒聞いて来てである。相手はいかんせん6ウェイマルチである。鳴る筈がない、実際に聞くまで私はそう思っていた。

ところが、何とも今まで一度も聞いた事のない鮮やかな切れの鋭い、綺麗で香しい柔らかな味わい深い音だった。それだけで判断したわけではないが、あまりに圧倒的だった。

他のソフトなど正直、聞かなくても分かる、それほどの音だった。

次にビクターの鬼太鼓座のCD、三国幻想曲である。大太鼓あり、金属楽器あり、とても奥行きが分かりやすいのである。先ず鳴らないからご心配なく。我が家は新しい部屋の慣らしと、ツィーターのカットオフ周波数を決める時に聞いた。我が家では距離感をもって演奏している感じである。正に圧巻、バチが当たる瞬間は息をのみ腰を抜かす様である。だけど柔らかいのである。

最後はインパル指揮のマーラー五番、DENONのPCN録音である。有名なステレオワンポイント録音。冒頭のトランペットの音が輝かしく荘厳に鳴るか?ティンパニーの音は引き締まって 奥行きを伴っているか、木管楽器はクッキリと柔らかに色濃く鳴っているかである。

インパルのCDも、先ずまともに鳴るシステムがない。

この様なソフトは各自決めておいて、自分でも毎日聞いて耳に叩き込んでおくことが必要になる。

しかし色々なソフトがあるが、試聴のソフトは大変難しいものである。訳の分からない自分だけのソフトではなく、ある程度有名であることも音を比較する為には大切になる。誰でも知っている、それが肝心だ。

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