更に高嶺に昇れ
ウーハーの振動系やドライバーのダイアフラムに施した抑振対策は万全と思われた。
セラックニスは確かにコイルを固めるために皆さん使われている。
まだ分割振動も附帯音対策も万全ではない。
私が考えたのは速乾のエポキシである。
リブは、昔トリオやビクターがウーハーに試みたもので、今ではフォステクスもやっている。正確なレスポンスを得ようとした方法である。チーク材のリブでは弱いだろうが、強度は大丈夫だろう、そう思った。
歪みの少ない本当の意味で前に出てくる低音と、キビキビした中音域が期待出来る。しかしこれまでの度重なる実験でウーハーのリード線はとても短くなっている。大丈夫だろうか。
しかし、結果はどうあれ、やらずにものを申すのを私は好まない。
総てやってみて答えを出す、音が改善されればそれでよし、それがウエスタンスピリッツ流である。上手く出来れば音は物凄い事になることは、もう分かっている、もう自信があるのである。
オリジナルばかりが世に蔓延っている風潮があるが、音を良くするためである。
オーディオをやるべくして、私は生まれて来たんだろう、つくづくそう思う。
もうハイエンド等、馬鹿らしくて聞いていられない、今の段階は、もうそこに行き着いているのである。しかし更に良くなるとなれば、私は今のベストを尽くす、頂点まで徹底的にやるまでである。
しかし、これが完成したからといってオーディオは尚、まだまだ先がある。
本当の異次元まで私なりに持って行く事をこの場を借りて私は誓う。多分、更にもっと優れたオーディオケーブルが出来ると思う。
みなさん、総てとは言わないが、オーディオはどれもまだまだボケボケである。
マークレビンソンのアンプをこの世で最高のアンプだと私に言った方がいらっしゃる。なんの事はない、その音も、今となってはまだまだである。
世の中、上には上がいくらでもいるのである。