子供の様になった英ちゃん
今日はオーディオのお話しではなく、80歳の母の事である。最近答えを求めると切れるのである。例えば、急なお客様が来られるとパニックになり、自分で勝手に切れて当たり散らし、自分で疲れているのである。
そしてとてもよく食べて寝ている。朝は父が早く起きて、早く朝食を作るので、母も一緒に食べている。そして必ずこう言う「美味しくないけど作るから食べてあげている」と。
そして午前中に少し眠り、午後三時頃から四時半位まで寝ている。夜は八時には寝ている。
そして私が、いくら腰のコルセットをやめる様に話しても、少しするとまた付けている。以前、腰が痛くなり左足に力が入らないと話すので、カイロプラクティックに連れていった。その時、先生にさんざん言われていたのである「腰周りをあまりしめるのは良くない」と。
母は昔からの習慣を全く変えることが出来なくなってしまった。若い頃の様な順応性が全くないのである。
我々は階が違う生活をしているのであまり見えないが、多分父は、大変だと思う。父は家庭をかえりみず自衛隊を50歳迄勤めあげ、第二の人生は小さな運送会社に就職した。
その小さな運送会社で常勤監査役になり、株式店頭登録するまでの上場会社にしたのである。
昔の小さな運送会社は、ヤクザの集団みたいなものだったらしい。初出勤の日に「おいっ!おっさん、自衛隊ではあんた何様だったか知らねぇが、てめえの挨拶から少し考えた方が良いんじゃねぇのか」と言われたらしい。
しかし相手の言い分はごもっともであり、深く反省し、会社を一から少しずつ建て直した。そして誰にもグウとも言われぬ立場を作ったのである。
そんな父だから、今までの自分のあり方を考え直し、家庭をかえりみず申し訳なかったと思い、色々母に優しくしてるのだと思う。
これでは父があまりにもかわいそうである。
しかし、どちらも私を育ててくれた大切な両親なのである。仕方がないのかな。母は、老人独特の病気なのかも知れない。
答えを求めると切れる、正直、どうしたら良いか分からない。