CROWN D-150A のVR外し
マルチのレベル合わせにはとても便利な機能だと思うが、経年変化でガリや接触不良が多いとお客様からご指摘があった。
ならばボリュームを飛ばし、ケーブルをダイレクトに入力端子へ繋げれば快適になる。
しかし、その時に忘れてはならないのが、外したVRの代わりに置き換えて繋がなければならない抵抗である。私は入力に25kΩを並列に繋ぐ事にしている。
以前、何も知らずに、ただボリュームを外して聞いていたら、低音に附帯音の様な異様な音があり、ご試聴に来られた知り合いに教えていただいたのである。
入力インピーダンスを元に戻すのはとても大切な事です、アンプの回路の素子の動作点が変わってしまうからである。
まともに動作しなくなると言う事は、危険もはらんでいるし、音もまともにならない事を意味していると思う。
それとプリの出力インピーダンスとの兼ね合いもある。プリまでまともに動作しないと言う事になる。
パワーアンプのボリュームは、ただ単純に外せば接触不良が減り、音が良くなる訳ではない。ちゃんとやろう。