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この記事は、2018年11月7日に、FC2ブログからこちらのサイト(https://we-spirits.jp)へ
移転したものです。

映画 竜二 金子正次主演を観た。

何度見ても良い映画だと思う。中でも主題歌《ララバイ》が良い、ショーケンが歌ってる。

冒頭でその曲を聞いただけで、私は映画の内容がだいたい分かってしまった。

そして映画の中で悲しいシーンになるとかかるカッコいいギターソロの曲が流れると哀愁があり、少し寂しくなる。その曲はベックなのだと分かって驚いた。

カルロスサンタナの哀愁のヨーロッパや、ゲーリームーアのパリの散歩道や、ジェフベックの悲しみの恋人逹を真似て、日本のミュージシャンが弾いてるのだと思っていた。

その曲はとても覚えやすくいつまでも私の心から離れない。

ご覧になったことのない方は是非観てもらいたい、素敵な昭和の映画です。やくざ映画だが、単なるやくざを前面にだした映画ではない。一人の人間竜二の心の葛藤を見事に描いたものである。

残念ながら主演の金子正次は、映画竜二の公開中に癌で亡くなられている。たった一本の映画竜二を残して。そして親友だった松田優作も六年後の全く同じ11月6日になくなっている。同じ命日なのである。

花の都にあこがれて、飛んできました一羽鳥。

ちりめん三尺パラリと散って、花の都は大東京です。

金波銀波のネオンの下で、男ばかりがヤクザではありません。

女ばかりが花でもありません。

六尺たらずの五尺のからだ、今日もゴロゴロ明日もゴロゴロ、ゴロ寝さまようわたしにもたった一人のガキがいました。

そのガキも今は無情に離ればなれ、一人淋しくメリケンアパート暮らしよ。

今日も降りますドスの雨、刺せば監獄刺されば地獄。

私は本日ここに力尽き引退いたしますが、ヤクザモンは永久に不滅です。

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