深夜のオーディオ
世の中総てが眠りについたかの様な、静かな午前二時、今日は何故か眠れない予感があり、オーディオを鳴らしっぱなしにしておいた。
それが本当に眠れない事を想定していたのかは自分にも分からない。
しかし眠れない、家内に心で詫びながら獺祭(だっさい。大吟醸の旨い日本酒)を片手に、リスニングルームへ上がって来た。リピートしておいたケニードリューのララバイが鳴っていた。
独り言を言ってしまった、凄くお洒落…この状態で美味しい獺祭を呑んだら。
JBL4560BKは、一言「フンッ!!今日もかい?しかたないな、鳴ってやるぜ」と、言った気がした。いや、何にも言っていない、ただ鳴ってるだけ(笑)
渋いね、いつもこいつは。癒やしてくれよ、頼む。
アルコールの量も手伝ってか、とても上手く鳴った。呑む程に酔う程に素敵な重厚なサウンドに感じる。やっぱり俺は生涯JBLだなと思う。
それとも、DL-103のおかげかな?シェルターのヘッドシェルのおかげかな?日々の努力の賜物か分からないが、力があり、好きな鳴り方である。
自分のシステムだから当たり前か…
深夜、こんな素敵な音を聞いていたら、せせこましく面倒な世間の事など、もうどうでもよくなってしまう。
音量は凄く小さいが、風の様に低い重低音を感じる。座っている椅子ごと、心までも何処かに持っていかれそうである。そして、凄く高い高域がたくさん聞こえた。新しく配線したエージング中のリッツ線のおかげか…
そして次は、ビルエバンスをかけた。これが本当に1958年の録音なのか?今年55歳の私は、まだ産まれていない。
それにしても深夜の音はやはり電源の環境が良い。これを聞きたくてリスニングルームへ来たのだが、どうやらここでアルコール基準値の限界に来たらしい。
明日も穏やかな一日であります様に…おやすみなさい。