認知症患者の症状
母はアルツハイマー型の認知症です、もっと早く気付いてあげていたらよかった、私はそう思っていました。
しかし違います、アルツハイマー型の認知症は、早期発見はあまり関係ないみたいです。
ではどんな症状が目立つのだろうか、思い出しながら書いてみました、こうなったら既に遅く、要注意かもしれません。
母の認知症はけっこう前からで、発症してからは時間が経っていますが、時すでに遅し、ゆっくり進行していきます。
先ず最初に気がついたのは、やることなすこと、ちぐはぐになりました、些細なことで怒りやすくなりました、そして暑くても寒くても服装が同じなのです、今からすると、季節や体感温度の感覚もずれていたのだと思います。
話している事の前後関係がズレて来ました。
それまでは詳しかった有名人の名前や、言葉が出て来なくなりました、昔は有名人の事は詳しく、まじめで聡明な母でした。
総てに於いてきっちりした性格でした、故に自分をせめて、壊れてしまうのだと思います。
つまり家族に迷惑をかけてはいけないと、出来ない事を我々に隠すようになって来ました。
結局、本人からすると何にも出来なくなった自分に気がつき、「最近何だかおかしい」と言い出しました。
そして自分の頭を指差し「頭がおかしい」といつも話すようになって来たのです。
当然の事ながら、同じ話を一日中何度もずっと話すようになりました。
しかしこれは母の症状であり、例えば百人の認知症患者がいたとすると、百通りの症状があり、一括りには出来ないのだそうです。
母をみてきて思います、段々孤立してきて、最後は自分のやりたいように好き勝手に生きるようになりますが。
全く分かっていないように見えますが、特に息子である私の事だけは、可愛いのか分かっているようです。
日にちや時間によってご機嫌や症状が違うようです、しかし食べた事も寝たことも直ぐに忘れてしまうため、介護は困難を極めます。
でも施設に入ってからは集団生活になり、独りで暮らしてるよりは、色々刺激もあり本人も慣れてしまうようです。
アルツハイマー型の認知症になり、要介護1をとれたら、介護施設のお世話になった方が、ご本人は幸せだと思います。
介護施設は乳母捨て山ではありません、介護のプロにお任せし、家族の負担が減ります、すると色々わかって来ます。
そしてあまり頻繁に会いに行かないで、たまに会いに行ってあげて下さい。
何がしかの愛を返してくれます、認知症になったとはいえ、あなたの親なのですから。