JBLでクラシックの木管楽器
なかなか上手く鳴らないと言われている、ずっとそれを妥協なく鳴らすべく努力してきた。
50年代のコルトレーンやマイルスなど、元々独特な録音のジャズは鳴らしやすいが、個人的に本来のJBLの音ではない。
ずっとそう信じてきた、そして結論から話すと、その思いは間違えていなかったことになる。
クラシックの木管楽器は交響曲の中にありながらも、広がりを伴い強く滑らかに前へ出てくる。
それらが上手く鳴ると、全く違うジャズが顔を出したと言えば分かりやすい。
JBLの中音域は元来は薄い、それがうるさく薄く嫌だった、ウエタンスピリッツはLE85を使っている。
オリジナルのダイアフラムは何度換えても左右が揃わず、音がうるさい。
なので少し冒険だったが、ネットで評判だったへら絞りのUSAラジアンのダイアフラムに交換した。
なるほど、歪みも感じなくなり、左右の音が揃い、ウーハーやツィーターとの 繋がりはかなり改善された。
よって中音域は嫌らしくなく穏やかに前に出るようになり、中低域が弾むようになった。
これはマルチシステムになった今でも、LCネットワークでも変わらず同じ結果である。
JBLのオリジナルダイアフラムは、作られたその時代は新しく良かったのかも知れないが、今となっては、やはり時の流れを感じざるを得ない。
しかし、オーディオやるなら、やはり、マルチに挑んでほしい、情報量がまるで違うからである。
我が家で実際にウエタンスピリッツサウンドを聴かれ、皆さん驚いていらっしゃる、ならばもう少し騒いでくれても良いのではと正直思う、しかし私本人を含め、この音を文章にすると嘘臭くなってしまう。
私本人はまだまだだと思うが、この凄さは言葉や文章にならないと皆さん、口を揃え言われる。
最近思うようになった、総ては新たなリッツ線になってからである。
JBLからクラシックの木管楽器はしっかりと鳴るのです、少なくともウエタンスピリッツサウンドでは。
しかしどこで聞いてもクラシックの木管楽器は、JBLでは薄いと言わざるを得ない。
JBLからジャズばかりでなく、素敵なクラシックの木管楽器を鳴らしましょう。
待っていてもいい音にはなりません、天地が過ぎ行かぬうちに鳴らすのです。
鳴ったらあなたの知らない、更なる真実のジャズが聴ける、私はそう思う。
今、目の前で鳴っているこの音は幻ではありません、確かに鳴っています。
本日の珈琲はゲイシャ、流石である。