technics EAS-9HH42
technicsのツィーターです、聴いた事があるとは思いますが、実際あまり話題にならなかったと思います。
ツィーターユニットと言えば、JBL、フォステクス、コーラル、ヤマハ、そして遥かに高級な、カンノ、ゴトウユニット、エール音響、YL音響、パイオニア、TAD等が一般的に有名です。
technicsのリーフツィーターはあまりにも有名ですが、能率が低いためJBLやアルテック等、能率の高いホーンスピーカーには向きません。
しかし十年程前に知り合った方の情報によりますと、technicsのEASー9HH42はとても芯のあるしっかりした音だったと仰いました。
訳あって壊してしまい、再び購入しようとしたのですが、生産終了していて見つける事が出来なかったと仰いました。
その方は総てTADを聴かれていましたが、なかなかの音を鳴らされていました。
そして「もしネットで見つけたら購入して使ってみたら」との事、半年くらい探し見つけました。
アクリル製のスタンドが付いていました、スピーカーの上に設置すると、アクリル製のスタンドの為、ツィーターだけが空間に浮かんでるように見えて格好良いのです。
ハイファイステレオガイドで耐入力や、能率、推薦カットオフ周波数や、磁束密度等スペックを調べました。
磁束密度も高く、何より私のウーハーが130Aなので能率が同じ101デシベル、ここが気に入りました。
ウエスタンスピリッツの自作ネットワークと、マルチシステムのレベル合わせが楽だった一つの原因と言えるでしょう。
肝心なのは音質ですね、それまではJBL、フォステクスのT-500A、コーラルのH-100やH-105を使っていましたが、H-105が一番JBLと合っていました。
しかしtechnicsのEAS-9HH42は更にグッドです、それからもヤマハのJA-0506や、エール音響のベリリウムも使いましたが、まるで違うのです。
音にしっかりした芯があり、言葉では表すことの出来ない、しっかりした鳴り方なのです。
エール音響は一年程聴いて納得いかず手放し、結局EAS-9HH42に戻り今に至ります。
ソリッドな滑らかな音でウッドベースのピチカートや、ジャズのシンバルは適度に抑えがきいてシンッ!となります。
シャラシャラしたツィーターが多い中、technicsのEAS-9HH42は、しっかりした音で、素晴らしいツィーターだと私は思います。
重量や値段やスペックだけでオーディオは語れない、その代表格のような素晴らしいツィーターだと思います。
そう言えば、ウエスタンスピリッツのターンテーブルも、technicsのSP-10Rです、色々言われる方もおりますが「使ってからものを言え」と言いたいです。
またそのようなものと出会い、たまたま購入出来た自分を私は誇らしく思います。
JBLを使われてる方、technicsのEAS-9HH42を使ってみてください。
芯がありソリッドな音を聴けます。