みんなやってる
私はみんなとは違う、人と同じ事をやっていたら何の進歩もないみんなと同じになるだけ。
そう、私は人と同じでは嫌なのです、そこを飛び越えたかったのです、それを理想として今まで生きて来たのです。
みんなしっかりした床を作ろうとします、確かに床は大切です、床を作ってしまいそこで満足しているとその床の音でしかありません、それでは世間と同じ私はそれを飛び越えたい。
しっかりした床とはどの様な種類の木材なのでしょうか?私は赤タモ(ニレの集成材の厚さ2.5㎝)を四枚貼り合わせスピーカーの下に敷いたのです。
つまり板の厚さを10㎝にしたかったのです、床とスピーカーの距離も大切ですが、ウエスタンスピリッツはJBL4560BKです、その板との間を僅かに浮かせ底板からの素敵な音を鳴らす必要があります、音が奥行きを伴うようにするために、後ろの壁に付けたセッティングが必要になるのです、これは4560BK独特な低域減衰の対策の為です、本来60Hz迄しか再生しない筈の4560BKから耳で聴いた上に於いて低い低域を感じる事の出来る方法です、しかしこれは私の経験から来る勘です、4560BKを使われてるみなさんは、後ろの壁から離して設置されてる方が殆どです、後ろの壁に付けてみて下さい、成功を祈ります。
理論は確かに大切です、しかしでは何故世間のオーディオは鳴らないのでしょうか?ウエスタンスピリッツより高級な機材とケーブルを使いながらも何故いい音が鳴らないのでしょうか。
そちらの方が問題だとは思いませんか?
答は簡単、みんな同じ事をしているだけだからです。
数あるオーディオの理論が正しければ誰もが優れた音を鳴らす事が出来る筈です、でも誰も良い音を鳴らせない。
そして私が何故この思いに至ったのか私なりに説明致します、先ずは日本のオーディオ製品です、電気や電子、アースなどの専門分野に至って日本人はとてもずば抜けたものがあります、そして故障が少なく安全、スペックも世界一だと思います。
しかしそれら優秀な筈の日本のオーディオ機器は何故だかいい音しません、お気付きの方も多々おられると思います、
私がエソテリックのK-01XとG-01を何故二年ほどで手放したのか、とある方のオーディオシステムを聴かせていただいて、エモーティバのCDプレーヤーの縛りのない自由な音に気が付いたからです。
そしてメンテに出すときエソテリックの中身を見たのです、作りは確かにご立派、しかし肝心な部品は結構安価なものを使っていました。
そして思いました『ハイエンドとはこの程度のものか』と、しかし色々調べてみると、メーカーとは使う部品の単価が厳しく制限されてるのです。
いいものを作ろうとしてるのでなく、格好良く売れるものを作っているのです、ただそれを知り舞台裏が見えたようで、馬鹿らしくなったのです、その点エモーティバは、我が社の商品は、定価の十倍の商品と比べて下さいと堂々と宣伝しています、昔のクリスキットみたいですね、使っていましたが日本らしいアンプだなと今でも思っています、しかしエモーディバは違いました。
私の購入したエモーティバのCDは日本円に換算すると五万五千円位です、という事は五十五万円のものと同等という事になり、実際そう思います、いやそれ以上です。
『それにしても何故こんなに音がちがうのだろうか』思っていました、エモーティバはアメリカのメーカーです、日本とは比べものにならない程あちこちで一流のライブやコンサートを聴けます、しかもとても安いのです、つまり音とはどうあるべきか、音楽を聴く喜びや感性が受け継がれている文化なのです。
日本では多くライブやコンサートへ行かれる方でも、せいぜい月に一度位、それも日本人のやってるレベルのものが関の山、これでは何にも分かりません。
昔一世を風靡したGAS(グレートアメリカンサウンド)のテァドラやアンプジラ、SUMOのザ・パワーやハーフパワーアンプを設計したジェームス・ボンジョルノのアンプは今でもコレクターが多く、私も数台使っていました、音やアンプの設計理念が全く違うのです。
『今となっては古い』等と話してる方もたくさんいらっしゃいますが、そのような方はオーディオを理解していないようです。
しかしボンジョルノのアンプをあけてみると日本の部品が実にたくさん使われていました、そして素人には修理不能です、かなり器用で少し特殊な工具も必要なようです、やはり同じものを使ってもセンスが違うのです。
ボンジョルノは少し前にこの世を去りましたが、あの様なセンスの固まりのような素晴らしい設計者は二度と表れないでしょう。
そしてスピーカーです、色々聴いて来ましたが私は結局JBL以外はあまりすきになれません、ボックスの造りが貧弱だとか造りが丁寧でないとか色々言われていますが、音が良ければ私は作りはどうでもいいと思います。
では日本のスピーカーシステムはどうでしょうか?デザインや作りは確かに素晴らしいが、長い時間音楽に漬れる程のスピーカーシステムはありません。
音はともかく、音楽を聴いていてときめきもなければ感動もありません、ですから私はJBL4560BKを軸としたスピーカーシステムが好きで完成させたのです。
理由は音がいいからです、みんなに言われました『あんなもの家庭に持ち込むスピーカーシステムじゃないよ』と、そして『ジャズしか鳴らないよ』と、では今私の目の前で鳴ってるクラシックはいったい何なのだ、そう思います。
私がこのような考えに至った背景にはそれなりの理由があったのです、みんなとは違う方向で自分の感性とセンスだけを信用しようとしたのです。
全く他人の意見は聞かない訳ではないのですが、参考になった事はありません、本当はターンテーブルにもトーンアームにもカートリッヂにも言いたい事は山ほどあります。
そして本当は誰より深く理解しています、一番語らなければならないのがケーブルです、私はいいケーブルとはどんなケーブルなのか理解しています、そしてもう完成しています。
多分私の作るようなオーディオケーブルは大手メーカーには絶対に作れません、もし作ったとしたら安く見積もっても、一メートル左右ペアで二十五万円税別くらいになる筈です。
物作りとは単純に原価+利益ではないのです、家賃、光熱費、社員の給与、色々加算しなければなりません、しかし私は総て一人でやっております。おたくのケーブルは高い、よく言われますがそうではありません、そしてモニターされてもほとんどの方は違いを分かっていないと思います。
ウエスタンスの線と比べウエスタンスピリッツの方が少し上などと評価されてもガッカリします、つまり繋ぐ前にその方のオーディオは鳴っていないと露呈してるようなものです。
ウエスタンスピリッツのケーブルは如何様なケーブルと比較しても劣る事は皆無です、まあそのような音になるように一から開発したケーブルなのです。
ウエスタンスピリッツのケーブルは貴方のシステムがしっかりしていたら、間違いなく音質改善されます、ましてやカスタムケーブルではなく、ハンドメイドオーディオケーブルです。
床が如何にしっかりしていてもスピーカーシステムの下には板を敷かなければなりません、震動が床を伝わるからです、なので床とは異なる木材を分厚く敷く事で回避してるのです、そしてキャスターは音を鈍らせるだけで、一切の利便性はありません。
カットオフ周波数もその部屋によって違います、ましてやスロープではありません何デシベルのクロスかです。
ましてや無垢の板を敷いてるなど何処にも書いてません。
ウエスタンスピリッツの壁はウッドではなくクロスです、板に見えるだけです。
人は与えられた部屋の中で最善の努力をする事が大切、ましてや部屋のエアーボリュームなどあまり関係なし、よくそう言われる方もおりますが、聴いた後では何にも仰らなくなります。
私は人とは違う感性でオーディオをやって来ました、これからも変わりません、またこの件に関しましてどなたとも論ずるつもりもございません。
正攻法など本当は何処にもないのです、ただ一つ人を飛び越えたいと思ったら人と違うこ
とをする事です、人は失敗します、いつも同じ間違いをしてはいけませんが、失敗がなければ成功はないのです。
私のオーディオはまだまだですが、しっかり鳴ってるおります、貴方のオーディオは妥協なく鳴っていますか?鳴っていませんよね。