もう何にもいらない
願わくばもっとたくさんのジャズの1930~1950年代のモノラルレコードが欲しかった、オーディオはもう思うところまで機材は揃った、しかし後はもうワンセットモノラル専用のアナログターンテーブルとトーンアームが必要になります、こちらは既にカートリッヂとターンテーブルは揃っています、後はトーンアームのみです。
しかし今現在まだまだではありますが、素晴らしい音になった、この音はウエスタンスピリッツの写真をご覧になっても私がいかにこのブログで語っても誰にも真実は伝わらないでしょう、本当に分かる方に聴いていただくしかない、日本でお一人だけ私の考えとこのシステムの音をご理解願えた、それだけで素晴らしい事だと思います。
振り返ってみると若い頃は分からなかったのでたくさんお金をかけた、それでも私は比較的お金を使わないスタンスだったと思う、貧乏性とかではなく必ずしも高いものが良い音を鳴らす訳ではない事を悟ったからだった。
誉められた内容ではなかったが一応勤め人だったので、あまりお金に縁がなかった人生と言えばそれまでだが、しかしそれでも使うべき所には身分不相応と思える高級品もたくさん購入した。
それは家内と結婚した後も変わらなかった、しかし不思議と家内は私がオーディオ機器を購入しても文句一つ言わなかった、ずっと感謝している。
今は建って六年になるのでもう新居とは言えないがこの家に越してきて色々あったが、苦しい中蓄えていたお金で思うままにオーディオ機材を揃えた、ウエスタンスピリッツのホームページの最初にある写真のシステムです。
今年春に手放したエソテリックのCDとマスタークロックジェネレーターのところに今は、エモーティバのCDとネットオーディオが設置されています。
手放した理由は簡単、エソテリック(日本のCD)は値段値の音の差がなかったからであり、知り合いが使っていたエモーティバのCDの音があまりにも素晴らしかったからです、エモーティバの宣伝文句に痺れた『我が社の商品は十倍の価格の商品と比べて下さい』と書かれてあって事実そのとおりだったからです、つまり受け継がれて来た音楽に対する伝統があまりにも日本製とは違うのです、肝心な所にお金がかかっているのです。
日本のCDプレーヤーをたくさん使って来ましたが常に言葉は悪いですがアナログに負けて来ました、ところがエモーティバのCDの音は聴いていて弾んで楽しく芸術的でアナログに酷似しています、つまり音楽的なのです。
エモーティバの評価は値段が安いので賛否両論あるとは思いますが、鳴っていない普通のオーディオシステムに繋いでも真価は分からないとおもいます、寧ろ高級機に繋いでいただきたいのです。
エモーティバはアメリカの商品です、やはり受け継がれた音楽や音に対する絶対的なもの作りのセンスは日本人には生まれつきないのです、何でもスペックありきで工作精度ばかり考えてガチンガチンに作ってしまう日本の製品とは一味も二味も違います。
外観の作りやスペックやメカの精度そんな事ばかりに目が行ってしまう日本人には逆立ちしても追いつけない差がひらいてしまっている、私はエモーティバのCDを使ってみてそれを強く感じています。
購入してから一度も何の不具合もありません、エモーティバの音は良いのでなく最高です、ウエスタンスピリッツはアナログをずっと褒められてきたのですが、何時もCDで色々指摘を受けて来ました。
しかし総てこれでよし!後は私の経験とセンスと個性で鳴らそう、そう思っていますJBL4560BKと共に、もっと優れた簡単に鳴らすことの出来るスピーカーシステムはたくさんあるでしょう、しかし私は4560BKを生涯友とするでしょう、もう何にもいらない。
本日の最後に私の理想としている鳴り方を話します、妥協なく違和感がなく二本のJBL4560BKの存在が消えて『そこに奏者が見える』が理想ですが、個人的にまだまだ気に入らない。
オーディオは料理と似ています、食材は出来る限り揃えた、後は私の経験から来る思考と腕にかかっている、優れた食材を揃えても美味しい料理を作れるかどうかはこちらのセンスにかかっていると思うのです。
分かる方にだけ分かるのでなく、私はオーディオを分からない方にも美味しいと思わせるだけの美音を鳴らしたいのです、素人に分からない音楽や音は誰にも分からないと思うからです、自分が聴いて良いと思ってるだけでは、永遠進歩はありません。
そしてこれからは音だけを求めるのでなく芸術的なセンスも磨いて行きたい、そう考えます。
私は今年60歳になった若僧、まだまだこれからです。