様々なスピーカーユニット
色々試して私は結局JBLに回帰しました、ウェスタン、アルテック、ジェンセン、エレクトロボイス、JBL、フォステクス、コーラル、エール、YL、挙げればきりがない、たくさんのユニットが存在します、これらを組み合わせ一見無限大のスピーカーシステムを作れる気がします、しかしボックスやネットワークもあり美音を作るのはとても難しい。
チョイスして組んでみても始めは自分で組み上げた達成感からとても満足します、しかし色々なソフトを聴いてるとどことなく違和感を感じます、そして全体を見晴らせてない自分に気が付きます。
こう思いました、メーカー製のスピーカーシステムのように及第点までは鳴らないのです、つまり聴いていて音楽のジャンルやレーベルを選ぶようになる、つまり鳴らないソフトが増える、そして飽きてくる、ユニットどうしが上手く繋がっていないと感じる。
いくら自分で聴いて満足と思ってもそれでは駄目だと思う、基本的に何でも鳴らないとつまらない、そんな時私は小さなフルレンジユニットのスピーカーを聴いてみる。
確かに小さなフルレンジユニットはレスポンスに優れ付帯音が少ないその為定位も正確です、しかしそれだけではお腹いっぱいになりません、それが究極と考えてる方は実に多いと思います。
確かにある意味究極なのですが、低い音階も聴こえないし高域も伸びずエアー感がない、つまり耳で感じないのです。
耳で感じないものを頭で想像して『これで充分』と思えれば誠に幸せなのですが私には聴いていて不満だらけで退屈です、特にスペックありきの日本製のユニットがそう感じます、味がないのです。
なので私は日本製の小型スピーカーには否定的なのです、やはりアメリカ製の38㎝のウーハーを軸にしたいと思います、しかし昨今のタンノイレボリューションやマーキュリーのようにあり得ない程素晴らしい低音を鳴らす小型スピーカーも存在します。
知り合いが巨大なスピーカーと一緒に並べてそれを鳴らした時、私はてっきり後ろにある大きなスピーカーが鳴ってるものと勘違いして、真実を伺った時思わず腰を抜かす程驚きました。
その低音とは大きなスピーカーでは絶対に鳴らない低い音階が軽々と鳴っていた事です、世の中が信じられなくなりました、それは大きな音量でも小さな音量でも崩れる事なく鳴っていました、そして音楽が楽しく鳴っていたのです。
共通点はボックスは小さいのですがバスレフだった事です、B&Wの小型スピーカーもそうですが、レボリューションやマーキュリーはそれを遥かに超えたものでした。
双方とも今はもう製造中止のようですが、全くジャンルを選ばないところが気に入り私もマーキュリーを購入しましたが、我が家でその素敵な低い音階は鳴りませんでした。
我が家はホームページのトップの写真のように二本のJBL4560BKが後ろの壁と隙間なく設置してあり、更にその間にシステムラックがある為と思います、しかし4560BKの間のラックを外すと今度は4560BKの低音が鳴らないのです、ましてや4560BKは後ろの壁から離すと低い音階が鳴りません。
鳴らし方が全く違うのが分かります、マーキュリーはバスレフダクトが後ろにあるのです、後ろに回り込んだ低音を壁とエアーのバネのように使いあの低い音階を鳴らしていると私は理解しました。
しかし更に突き詰めていくとユニット選び以前にシステムが鳴っていないのではないかという壁にぶつかる、色んなユニットを組み合わせカットオフ周波数や数値的なデシベルを合わせる事である程度上手く繋がる筈なのだが、そうではない。
では何が問題なのだろうか?考えた事はないだろうか、合わせるものの本質的なものの違いは確かにあるでしょう、しかしオーディオシステム自体が上手く鳴っていないと様々なユニットは上手く繋がる筈がない。
私は自作ネットワークを作ってる時にそれを感じた、オーディオは総てが作用して鳴っている、つまり上手く鳴っていないシステムに何を繋いでも上手く鳴る筈がない。
使っているものが実力不足と考えていたことがあった、しかし違う、様々なところがしっかりしていないからだと思うようになった、安いシステムだからと甘くみているところが人間誰しもあると思う。
オーディオはある程度完成されている、ならば鳴らせないのは自分の努力不足もあると思う。
そしてチョイスしたそれぞれのユニットの音源を知る事です、音源は位相にまで関係してくる訳で、ユニットのデシベル
合わせだけでは揃わないのです。
震動板の位置を合わせるのでなく、本当の音源が何処なのかを理解し探らなくてはならない、ウーハーならセンターキャップの頂点のセンターが定説ですが、ドライバー&ホーンはホーンのスロートから一気に広がる所辺りに音源がありそうだ、そしてツィーターは音の出る一番先端辺りに音源がありそうだ、これらをシビアに合わせる事でウエスタンスピリッツでは揃った、最後はピンポン球位の間に無限大にそれぞれのユニットの音源を見つけた。
しかしこれらも総てのユニットでバランスするとは限らないし、ましてや測定器を使っても揃わない、やはり最後は経験とセンスと個々の耳が必要になって来ます。
このような苦労が嫌ならばメーカー製の位相が揃ったスピーカーシステムを購入する方が悩まずに済むと私は思う、それでもスピーカーの設置の仕方や色々ありオーディオは難しいと言わざるを得ない。
私は常にこんな事ばかり考えているそして思う、私のやって来た事がオーディオの総てではない。もっと違う方向から真剣にオーディオを見つめてる方もたくさんいらっしゃる。
最低ここまでは鳴らしたいそこまでは何とか鳴らしたが、やはりライブやコンサートへ行くと『こんなものではない』何時も反省しかりですね、やはり現実の音や音楽はこんなものではないそう思ってしまいます。
自分のシステムなのだから自分が聴いて納得出来ればいい、それは私の場合少し違うと思う『真実は必ずある』そう思えてなりません、近付いた方がお一人だけいらっしゃるからです。
私は追いかけたいと思います。