色々ありますが
オーディオ以前に、いい音を鳴らせるかは、本当に音楽を分かっているか否かだと思います、聴けば聴くほどにそう感じます。
何を聴いてるかで、その方のだいたいの音楽レベルは経験で分かるものです、確固たるポリシーもなく、ソフトをただ集めていても、オーディオを上手く鳴らす事は出来ません。
しかしそのソフトがなかなか分かりません、やはり本物をたくさん聴いてきた方に教わるしかありませんが、それもオーディオの音が同レベルに達しているかが大切です。
なかなかそのような方がいらっしゃらない、中古レコード屋の店主に伺ってみても、マイルスやコルトレーン、ビルエバンス、チャーリーパーカーなど一般的な話題ばかり。
それ以前に中古レコード屋さんは、あまりオーディオに拘ってる方がいないのである、拘っていても、かなり凝り固まった独特なシステムだったりする。
私の場合、やはりレスターヤングのサックスやクラリネットや、彼がたまに唄う温かいボーカルだったりする。
そしてクラシックならば、ウィーンフィルのニューイヤーコンサートです、毎年指揮者がかわります。
その中で何が一番など決めかねていたが、そんなに簡単なものではない、ズービンメータ、ムーティ、ティーレマン、聴いた感じこの辺かな?
しかし聴いた感じで選ぶしかない、つまり感性で選択するしかないが、ジャズと違い皆さんクラシックはそれぞれに少し違う感想になるようだ。
しかしジャズは更に鋭い感性が必要になる気がする、それはシンプルが故に、奏者の感情そのものを聴きとらなければならないような気がする。
しかし何を勘違いしてるのか分からないが「分かる?」と 聞いてくる輩がいらっしゃる。
私は昔その一言で一気にジャズへの熱が冷めた、しかし最近知り合った方は私にそんな言葉は一言も聞かれなかった。
「そうか聴いて好きか嫌いかただそれだけだ、分からなくていいのだ、私はレスターヤングが好きだ」この思いをただ言葉にして知り合った方へぶつけた。
「わかる方は分かる、色んな人がいたけれど、あなたは分かった、それだけでいい」そう言われた気がした。
しかしたまにオーディオが煮詰まってつまらなくなる、何をしたいのか分からなくなる、そんな時はオーディオから逃げる、そんな時は何をやっても考えても無理です。
色々な方とお付き合いして来た、そして思った、伝え方には秘めたる言葉がある、つまりそれを自分なりに読み解いて行くと、答えは一つではない、たくさんの答えがあり、どれも正解でどれもが不正解である。
答えはどこにもない、たくさん知り、たくさん勉強する事であるが、結局、答えは永遠に出ない。
いや答えが出た時に総ては終わる、分からないから見えない何かに向かい、前へ進もうとするのだと思う。
前とは未知のものだ、見たいから進むのでなく、見えないから進むのです。