ジャズが好きならモノラル盤を買え
今の時代にも確かに良い演奏のソフトは確かにあります、そして音は良いのですが帯域ばかり広がって音が薄く、私はなかなか音楽に浸る事が出来ません。
ジャズを聴くならやはりアナログです、ジャズはアメリカ生まれの独特な文化です、そしてアルテックを好む人も多いが切れ込みが浅く、私はやはりJBLだと思う。
トーンアームは選ぶがやはりジャズにはUSA(GE)のバリレラの1ミル針がいい、一度聴いたら最後アメリカ盤のモノラルレコードにはバリレラが一番と分かります。
オーディオを極限まで追い込んで分かる事は『蓄音機は凄い』と言う事です。
蓄音機はヨーロッパの生まれで元々はクラシックを聴くもの、スピーカーに例えるならばドライバーのダイアフラムのような震動板にホーンが付いている、そして上手く箱を鳴らし楽器のようになっている、電気的なものは一切ない。
みなさん蓄音機をお使いの方は鉄の針を使っている、しかし更なる美音を求める方は竹やサボテンの刺や薔薇の刺を使っていらっしゃる。
はじめて聴いたのは鳥の歌や大公だったと思いますがあまりの素晴らしさに涙がこぼれた、初めて富士の御来光を見た時の感動と似たようなものだと思う、あまりに圧倒的なものを見たり聴いた時、人は抗えず自然と涙が零れる、その感覚に似たものを感じる。
それから私はクラシックのモノラル復刻盤を日本製のEMI盤で集めたが、それが如何に馬鹿げた行為であるかを後に思い知った。
モノラルの雰囲気は確かに味わえる、しかし蓄音機で聴いたものとは似ても似つかぬものだった、暫く『SP盤は蓄音機でしか鳴らない』そう思い諦めていた(それは今でも)
しかしとある方と出会いジャズの10インチ盤の素晴らしさに気が付いた、その方はバリレラを使用していた、トーンアームはレコカットやフェアチャイルドだった、蓄音機よりは音は薄いが力強くハッキリした渋い音だった。
鳴らしていただいたスピーカーはJBLパラゴンだった、それから私もバリレラを購入してみたがどうにも上手く鳴らない。
考えてみた、私のトーンアームはSAECのWE-308SXでターンテーブルがtechnicsSP-10Rです、総てがステレオ仕様なのです、バリレラの針は6gあまりにバランスがとれないのです。
こう思いました『一台のターンテーブルとトーンアームでは真実は聴けない』と、私はこれからモノラル再生もやってみたいと思っています。
ジャズよ、永遠なれ。