レスターヤング
ビリーホリデーから、ジャズ界のプレジデントと称されたレスターヤング。
私も同じに思う、優しくソフトに吹くレスターのうら寂しい音に、何時も聴いていて痺れてしまう。
他に言葉はいりません、感性のある方には分かる。
もし聴いて録音が古いとか、レスターは音が小さくて暇などと感じるならば、話はそこで終わりです。
ジャズで凄いのは、カウントベイシーでもなく、チャーリーパーカーでもなく、ましてやコルトレーンやマイルスでもない、レスターヤングだと私は思う。
レスターは若い頃、酷い人種差別にあい、自分を主張出来なくなってしまった。
結果、アルコールへ逃げ、アルコールで身を滅ぼした、でも私はこう思う、だからそれがレスターヤングなのだと。
彼は姿は人間なのだが、この世に何かを伝える為に舞い降りた、聖霊のような存在ではないだろうか?
本日の珈琲はイエメン、淹れたては苦味が最初にくる、次に旨味が来て、少し冷めて来ると独特な香りがしてくる、更に飲んでいると、豆の味がして来て苦味が隠れて来る、そして再び苦味が出てくる、最後は甘味と旨味、苦味が強くなる。