巣篭もり生活で見えてきたもの
一月から新型コロナの影響で外出する事が出来なくなった、始めは『みんなそうなんだから仕方ないか』そう思っていた、しかし暇なので『たまには外出したいな』そう思っていた、しかし四月の始め頃から集団の心理からか外出する気がなくなった、そして政府も不要不急の外出を自粛するよう国民に訴えて来た、当然『必要ない外出をしてはいけない』そう気持ちがシフトされた、しかし所得制限なし一律10万円の給付金は申し込みはしたが未だに何の音沙汰もなし、国民には要求ばかりで何にも守られてる気がしない。
なので一日中我が家にいる事になる、当然これは私の思考なのだが過去を振り返る事が多くなった、私はウエスタンスピリッツなのでその思考はオーディオに繋がる事になる。
今まで経験してきた事や最近購入したtechnics SP-10Rや憧れのあったSP-10MK2の違いについて深く考える事になります。
私が欲しいと思った時SP-10MK2は既に生産終了しておりずっと憧れの的であり、新品で購入したかったがナショナルの営業に探してもらったが結局見つからなかった。
諦めていたが2018年五月二十五日に型番をSP-10Rに変えて発売が決定した時はときめいた、しかもキャビネットはSH-10B3がそのまま使えます、これを聞いた時は最高の気分だった、SP-10は何故だか木製のキャビネットでは真価を発揮出来ない、そう聞いていたからです。
理由はトルクが強すぎて木製のキャビネットでは強いトルクを支えきれないとの言葉が頭にこびりついていたのです、私はレッドコンソールも使っていたがどうしてもSH-10B3がその真実のような気がして使っていたのです。
そして幾多の木製キャビネットも実際に特注してみたがレッドコンソールやSH-10B3には遠く及ばなかった、私は合板に黒曜石を合わせたSH-10B3をずっと使ってきた、その素晴らしさは実際に聴いていただくしかない。
ターンテーブルが正確に回転する事の大切さをSP-10Rを購入してみて改めて知った。
この件に関し私はどなたとも論ずるつもりはない、ましてや新製品発表会等で聴いた訳ではない、私は現に所有者だからである、しかしこの化け物から真価を引き出すのは並大抵な事ではなかった、ラックの質や質量そしてその作り方と材質、また絶対水平の設置、トーンアームやカートリッヂの微調整、取り付けるトーンアームやカートリッヂ選び、これらを経験値をもって正しく選び設置出来なければならない。
と言うか正しく設置出来て当たり前のとても難しいターンテーブルなのです、色々賛否両論あるだろう、しかし『自分で使ってから語れ』やはり時代は進んでいるのです。
technics SP-10に合わせて私はOrtfon Cadenza BLUEを使っている、何故ブラックにしなかったのかは少しおとなしめで好みに合わなかったからである、しかしここは確かに私のセンスが問われるかもしれないが世の中絶対はない。
トーンアームはSAECの最高峰WE-308SXである、詳しい方はこれこそがSAECの最高峰であることは否めないと思う、上手く鳴らせない方は単に腕と経験がないだけの事である、SAECのトーンアームは調整の困難な事で有名である。
今はやる事がないので細部へ細部へと思考が行ってしまい書き切れなかったが、ダイレクトドライブの音がつまらないのでなくそこまでの調整能力がないだけである。
オーディオが1950年代で既に終わっているならそんなつまらない話はない、しっかり正確に世界基準でターンテーブルが回転してデメリットは何にもない、時代やレーベルを超えて素晴らしく鳴るのが真のオーディオだと思います。
その素晴らしさとは、いままではどうしても最後の最後で音が僅かに不明瞭なところがあった、それがなくなり音がクッキリ浮かび上がる、改めてトルクの強さによる回転の正確さの素晴らしさを聴いた。
多分私が存命中には何処も壊れる事なくSP-10Rは爽やかに正確に静かに余計な音は鳴らさず、真実だけを鳴らすでしょうね。
私は素晴らしいと思います、そこにイシノラボのマルチシステムとJBL4560BKオリジナルボックス、なんかワクワクしませんか?そしてケーブルはウエスタンスピリッツの絹巻きリッツ線。
私はこのウエスタンスピリッツのケーブルを作る為にどうしてもtechnics SP-10Rが必要だったのです、そして間違いなく私に欲しかった答えをSP10Rはくれました、そう私は今を生きているのです。
古いものの素晴らしさも私は認めています、しかし違いすぎる、私は色々経験してきて常に絶対的に安定したものを求めたのです。
ターンテーブルが正確に回転するのは大切な事です、音はレコードに刻まれているのです、それを正しく再生する事が大切です、technicsのSP-10Rは今までのターンテーブルでは聴けなかった真実を鳴らしてくれました。
今不要不急の外出が出来ないので色々考えてみたのですが結局賛否両論あり答えはみつかりませんでした、しかし私はダイレクトドライブ派です。