何かが分かりかけて来た
ここに越して来てから今まで、父と母の介護やその他色々あり何にも出来なかった、頭の中では分かっているのですが頑張ろうと言う意欲がわいて来なかった、父は頑張ってくれたが四年前あっけなく亡くなってしまいました、そして去年母をやっと近くの老健へ預ける事が出来ました、認知症の介護は素人には無理なのです、それとほぼ同時に去年の夏から原因不明の足腰のあまりの痛みに動けなかった、辛かったが色々考える時間が出来た、今は母も落ち着き施設で穏やかに暮らしているとのこと、とのこととは?今年の二月頃から新型コロナの影響で母の施設は面会が出来なくなった。
そしてやっと人並みに身体が空いた、今ずっと頭の中で考えていたことを実行している、当然私の仕事であるオーディオケーブル作りです、もう作り初めて二ヶ月になりますが色々分かって来ました。
そして一つの答が出ました、ケーブルが完成してシステムに繋いで試聴をする、今はなくなったが出来上がって直ぐに抜群に音が良いと思えるウエスタンケーブルがたまに出来る事がある、しかしそれはたんなる錯覚、暫く繋いで(約一ヶ月)聴いていると分かって来る、本当に良いケーブルとはそんなに飛び抜けたような一瞬で分かるほど特殊な音ではないものだ、しかし今はもうウエスタンの素材は使っていません、そのノウハウは今のリッツ線作りにいかされています。
本当に優れたケーブルとは寧ろ、押し殺したような穏やかさの中から開放的に滲み出て来るかのような素敵な音になるものである、飛び抜けたような音のケーブルは実はまだまだなのである、つまりあからさまに鳴り方がが変化したケーブルの音は一見素晴らしいが、長い時間聴いてて違和感がありありでどことなく疲れ音が薄いのである、つまり長い時間聴いていられず飽きてしまう、これが心底理解できてないとやはりオーディオケーブルの聴き分けは出来ないのである、もっと簡単に例えると一杯のラーメンのようである、完成された一杯のラーメンをスープを含め最後まで食べて美味しいかどうか自分で判断する、その判断基準の事である、つまり最後まで違和感なく美味しいかどうかとオーディオケーブルの聴き比べはとても似ているのである。
そしてこのケーブルは繋ぐ方がしっかりしていたならば必ず音が改善される、つまりこのケーブルを繋いで改善されない場合上手く鳴っているシステムとは言い難い、床やラックが軟弱だったり、帯域バランスが特種で上手くバランスがとれてなかったり、聴き方が特殊でオーディオを分かってなかったりするのである。
世間では相変わらずネットオークション等でウエスタンやベルデンのケーブルが流行っているようだ、しかし半田の質や被膜の種類や作り方(技術の差)で音やその鳴り方が全く違うのです、ましてやシールドの上に被膜のかかっていないケーブルなどいくら実績があってもお話にならないと言うことである、分からない作者と音の分からない客が勝手に騒いでいるに過ぎないのは明白である。
色々なケーブルが販売されていますがろくなケーブルがありません、ただ馬鹿みたいに太く値段だけが高い、作ってる方も会社も何か勘違いされてると思います、その証拠に直ぐに新製品が出てくる、説明を聞いてもあまり研究されてるとは思えないのです。
何年代のケーブル素材が音が良いとかそんな事だけでなく、やはりケーブルの音は作り方とその素材にありと分かって来た、確かにいつも私は家内にも出来上がったケーブルを聴いてもらっている、そして飾りのない感想がくる、私が良いと思ったケーブルは家内も似たような感想で良いとの事です、そしてシンプルなのです、付け加えておきますが私と生活していて苦楽を共にしてきたとか私の努力を見ているとか、私への賞賛など家内にはありません、ただ購入された方が繋いでどう感じるか、それを自分の試聴能力の範囲で答えているにすぎません、良くないものを家内は絶対に『良い』とは言いません。
そして私の判断も家内の試聴結果も『間違いない!』そう思った、今回色々な被膜素材を見つける事も出来ました、公開しませんが単純に絹や麻だけてなく更に優れた被膜素材は使い方により確かに存在した、しかし殆どのケーブルは私のシステムから外れていきました、そして思います、もうとっくに答は出ていたのです、プラスとマイナスの線の性質や太さ、そして手順やそれらの合わせ方やシールドに至るまで、半田の使いどころと端子の種類、これらは間違いのないように選んだ経験とセンスだったのです、偶然など一つもありません、それらを丁寧に音だけの為に作っています。
私はこれから更なる扉を開く事が出来るでしょう、ウエスタンスピリッツは一過性のケーブルは作らない、流行りなどどうでも良いから、購入されたお客様のシステムから生涯はずれる事のないケーブルを目指し作っています。
ウエスタンスピリッツのケーブルとは、初めっから発想や求める音からして全く違うのです、なのでまともな音だけを目指し作っているのです。
ネットオークション等には絶対にありません、また近い音質のケーブルもありません、自分の痛みや母の介護を通して健康の事もオーディオケーブルの事も色々分かって来ました、そしてその総ての事はオーディオと繫がって来ました、休んだ時期も今となってはとても大切な時間でした、そしてこう思いました、せめて私だけは余程良い ものを作らなければ、ひょっとして私のケーブルは世間で販売されてるものと比較されてるのかも知れないと、ならば一ヶ月のモニター応募を使い聴いてみたら分かる事です、違う次元で作っていますので分かる筈です。
私もケーブル作りを努力致します、しかし鳴っていないシステムの音を良くするケーブルはどんなに努力しても作る事が出来ません、お客様もシステムを上手く鳴らされる努力を忘れないでください、オーディオはもっともっと上手く鳴ります、そして貴方の明日のお力になれたら幸いに御座います。
ただこのブログを読んでいても答は書いていません、分からない事はご質問頂けたら幸いです、ケーブルはたくさんの素材の集まり、それが間違いのない手順を踏み一つのケーブルとして出来上がった時初めて一本の魂となるのです。