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父の事

三年前の今日父は病院で息を引き取りました、しかし一つだけ大きな後悔があります。

亡くなる前日母と私と家内と三人で父のお見舞いに行きました。

母は認知症なので私は周りに迷惑かけないように母とばかり話をしていて、父の話を全く聞いていなかったのです、父はろれつもまわらず、小さな声しかでないので、また静かな二人きりの時にでもゆっり話を聞こう、そう思ったのです。

しかしまさかそれが生前最後の父との会話になろうとは、思ってもみなかったのです、その日の父は、今までにないくらい話をしたのです、
母とばかり話してる私に、父は腹をたて「もうみんな帰れ」と怒らせてしまったのです。

父は自宅へ帰りたがっていたのです、そして父が何時帰ってきてもいいように、介護用のベッドや色々用意していたのです、往診の先生も頼んでありました、結局それも父は叶いませんでした「やっぱり家で四人が良いな」と主治医や看護士に伝えていました。

主治医はこう仰っていました「今日の朝診察の時、私の顔をみてオウッ!と元気に手を振っていたのに」そして近々一旦退院出来る程回復していて、退院の日程を考えていたそうです。

それから2~3時間で、亡くなってしまったのです。

亡くなる当日私は朝風呂に入っていました、そこへ病院から連絡が入ったのです。

父の容態が急変して血中酸素濃度が低下
したとの事、私は聞きました「危篤ですか?」と、看護士は「はいっそうです、すぐに来て下さい」との事、大変ですが何かを感じ母を連れてすぐ病院へ行きました。

昨日と違い父は酸素吸入器に繋がれとても苦しそうでした、看護士が大きな声で何度も「息子さん来られてますよ」と言うと父は頷き分かっていたようでした。

そこから二十分程父は頑張りました、次の瞬間ベッドの手すりにつかまり起きるような動作をした後、静かに頭を枕に戻した瞬間、呼吸が止まり閉じたまぶたに涙をいっぱい貯めました。

私がその涙をふき取ると同時に父の身体から力が抜けました、それっきりでした。

父らしい穏やかで鮮やかな最後でした、日頃から医師や看護士から聞いてました、お父さんはとても息子さんを慕っていますと。

なので退院の日程や色々私に聞きたかったのだと思います。

しかし後で考えたのですが、もう食べられなくなっていたので、退院しても一週間経たないと往診の先生は介入出来ない決まりがあるのです、変な決まりですね、帰ってきても多分一週間は無理だと思いました、今でもそう思います。

死因は誤嚥性肺炎でした、肺に唾液や淡が総て入ってしまったのです、加齢で喉の蓋が閉まらなくなってしまい、しょっちゅうむせていたのです、世間的に肺炎と言われてるのはだいたい誤嚥性肺炎の事です。

主治医は、間に合わなかった家内の到着を待ち、その時間を父の死亡時刻としてくれました、家内は亡くなった父を見るなり「ああ~間に合わなかった、ごめんなさい」と泣きました。

父と家内は普段から話さずとも、心が通じ合ってる程で、父は家内を「良い嫁だ」と、とても可愛がってくれました。

父は最後まで家内を待っていたのだと思います、けれどちょっとしんどいので休もうと目をつぶった時そのまま逝ってしまった、そんな感じでした。

そして父を荼毘にふした時、父のお骨がしっかりしていて驚きました、骨壺に納めようと箸で持った父のお骨はとても重かったのです。

父は陸上自衛隊でした、若い頃は細マッチョでした、そして大の酒好きでした、自衛隊で鍛えた身体を過信して飲みすぎ、命を縮めたのだと思います。

もう少しお酒に気をつけていたら、百歳まで生きたかもしれません。

私と家内は通夜と葬式が終わった夜、ふたりして大声をあげて鳴きました、いくら泣いても涙は止まりませんでした。

しかしあれから三年経ちました、父のよき思い出だけ残し、おくってあげなければなりません、親子は一代きり、夫婦は三代添い遂げると聞きます。

寡黙ですが優しい父でした、私を育て食べさせてくれてありがとうございました。

もう痛い検査もありません、お水も好きなだけ飲めます、大好きなお酒でも飲んで、ゆっくりして下さい。

私は不良であなたに随分迷惑おかけしました、最期まで悪い息子でしたね。

でも越してきてお互い分かり合えた事、涙が出るほど嬉しかったです。

最後に一言、もっと一緒に飲みたかった、語りたいこともたくさんあった、私はあなたの息子に生まれ、あなたに包まれとても幸せでした。

居なくなったら分かります、今は、ありがとう、この言葉と共に感謝しかありません。

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