介護の実態
人は歳をとると認知症になったり病気になります、そして人生の最後を迎えます。
分かっていたつもりでした『自分を生んで育ててくれた何より大切な存在が両親』しかし自分の親だから期待したり色々考えます『何故自分の性格を形成してくれた親がこの様になってしまうのだろう』私の場合母です。
アルツハイマー型の認知症になり施設でお世話になっていたのですが、脳梗塞を患ってしまったのです、まだ若ければ色々治療のやりようがあるのですが、母は既に八十六歳です動脈硬化も進んでいます、もう高齢なので危険のリスクの方が高く、治療のしようがないのです。
とは言え歳をとると動脈硬化は多かれ少なかれ起こるもの、母はお酒も煙草もやりませんでした、生活習慣はあまり関係ないので、どちらにせよ予防のしようはありません。
誤嚥があるので今はまだ口からの食事が出来ない為、鼻腔からのチューブでの栄養補給と薬になっています、なので医療行為の出来ない今の施設は戻れなくなってしまったのです。
今ケアマネや地区の包括センターへ相談しているところです、以前の施設はミンカイに紹介していただき、たまたま入所出来ましたが、今後は行政絡みになるためミンカイは外れます。
何処も長い期間は入れないためあちこち移動しなくてはならないみたいです、一番いいのはやはり特別養護老人ホーム、(特養)ですが、出来る出来ない医療行為が施設によって異なる為、専門家と連携して詳しく調べる必要があります。
他人は色々言ってくれますが、母親は当てはまらないのです、認知症は100人いたら100とおりの症状と性格があるため、全くあてにならないのです。
ですから私は母親の事をあまり他人に話しません、逆に迷惑になりガッカリさせる事もあるからです。
介護は体力と気力が総てです、よく怒ってはいけないと言われますが、世の中総ては約束事で成り立っておりますので、母親を甘やかしてばかりはいられないのが現状なのです。
『何も分からなくなってるんだから怒ってもしかたがない』そう言われますが、美容院や歯医者さん、病院、マッサージ、総て予約をして行かなければなりません。
しかし母親の場合、約束の時間が来ても『今日は風邪をひいたからいけない』と行かないのです、なのでその都度電話してキャンセルしていると『もう来ないで下さい、他のお患者様もいらっしゃるので頻繁にキャンセルされては困るのです、こちらの事情もお察し下さい』と言われてしまうのです。
世の中慈善事業ではないので仕方がないと思います、そんな事が度々重なりこちらもやる気が失せてしまうのです。
当時ははまだ家内が働いておりましたので、総て私一人の肩にかかりました、その頃まだ父も存命でしたので、それも私一人にかかりました、毎日が地獄でした。
父は認知症ではなかったので、母親ほど手はかからなかったのですが、母親の件も絡んでいるので、私は毎日食べても食べても痩せていき、そんな私を見かねて家内は仕事を辞めてしまったのです、よく言われます『介護の為に仕事を辞めるな』復帰出来なくなるからです。
確かに二人になり負担は半分になりましたが、貯めていたお金はあっという間に底をついたのです、介護はお金がかかります。
その状態でも私はオーディオ屋なのでお金がかかります『オーディオはある程度揃えたらそこで打ち止めにしよう』と揃えたのが今のシステムだったのです。
そんな時に色々言って来る方もいらっしゃいますが、今は天職であるケーブル作りと、母親の介護に時間を割きたいのです。
オーディオの事は自分なりの答が既に出ているので、色々書いてはいますが、今は正直オーディオどころではないのです。
しかしケーブルはしっかり作っております。
話は戻りますが、介護とはブログに総てを書けない程大変なものです、それらをこちらの話を聞いて、的確に判断し答をいただけるケアマネさんを私は尊敬します。
いくらプロとは言え今お付き合いのあるケアマネさんはとても頼りになり、行動が早く素晴らしいと思います。
介護は素人には絶対に出来ないのです、認知症の人の訳の分からない行動にもちゃんとした理由と意味があるのです、現在認知症はかなり解明されてきましたが、ケアマネさんはこちら側の思考と患者さん両方を的確に判断してアドバイスをいただける、ありがたい力強い存在なのです。
しかしケアマネさんも言葉は悪いですが、こちら側がしっかり選びたいものです、あまり動いてくれないケアマネさんも中にはおりますので。
しかし家内は一旦仕事を辞めて三年間私を支えてくれました、どれだけ助かったか感謝してもしきれません、しかしそんな母も施設でお世話になり、今は脳梗塞で入院しております、なので今は必要な時に病院へ行ったり、直接母に関わる事はなくなりました。
しかし特別養護老人ホームに入居させるには介護度の見直しが必要になります、今の母は要介護3です、それを要介護4~5へ上げた方が有利になるため、昨日見直しの調査がありました。
昨日ケアマネさんからの結果連絡によると、失語、右半身の麻痺、鼻からチューブがある、意思の疎通が出来ない等があるため、多分要介護4~5はとれるかも知れないとの事です。
かもしれないとは、総て人が動く事なので言い切れないからです、今我々夫婦に必要な動きは、老健の施設や胃ろうを作る病院を探す事、そして今申し込みを済ませた家の近くの特別養護老人ホームのあくのを待ち母を預ける、こういった流れになります。
なので以前よりはかなり負担が減りました。
今家内はまた仕事をしていますが、その前に的確で完璧な動きをしてくれた事でとても助かりました、親の介護疲れで熟年離婚が増える中、家内は本当によくしてくれました、介護は支える夫婦が元気で仲良くなくては出来ません、ひたすら家内に感謝いたします。