ヒグマの恐ろしさ
ヒグマの恐ろしさはテレビや映画で観た映像とはまるで違う速さと大きさです、その爪の恐ろしさは例えようがありません、私は中学生の時目の前の農道で会いました、友達二人と近くにあった月見峠に自転車で行った時の事です、麓の農家の方に言われました『やめとけ熊でたぞ、牛や馬がやられて警察に電話したが怖がって来ない』と。
そのままやめておけば良かったのですがなんと我々は行ってしまったのです、農道の脇にクズベリーがなっていたので自転車を止め食べていたのです、友達は小熊がいたので小枝等で小熊をいじめて血だらけにしていました、私は思いました『近くに必ず母親熊がいるから注意しなければ』と。
気が付くと友達の声も音も聞こえなくなりました、グズベリーが美味しいので食べていたとき、後ろからなんとも言えない血の臭いと獣臭がしました、その臭いは胡麻油に血を混ぜたようなものでした『熊だ!』すると私の三~四メートル先に熊が立ち上がっていました、直ぐに木に登りました何分かして周りを見渡すと小熊もヒグマの姿も友達もいません、かなり高く登ったつもりでしたが、なんと90センチも登ってませんでした。
その熊の背の高さは四メートル位と大きくとてもではないが太刀打ち出来るものではなかったと記憶しています、平地や登り下りの走る速度は60キロになっていますが、とんでもないです。
多分モトクロス用のバイクでもクルマでも絶対に逃げるのは無理です、しかし熊は私を襲いませんでした、死んだふりをしてもあの大きさで軽く撫でられでもしたら顔の皮膚はベロリと剥がされてしまうでしょう。
熊は大きく狂暴です後は運否天賦しかないです、自分は喧嘩が強いと思っても熊に勝つのは絶対に不可能です、あの手足の太さは観た人にしか分かりません、50メートル先で熊を見たら間違いなく一瞬でこちらに来ます、ヒグマが人間を怖がってるなんて嘘です、確実にこちらに向かって来ます。
良く言われますが、鈴を鳴らすとか線香を炊くとかラジオをならして熊と会わないようにするとかあり得ません、逆に居場所を教えるようなものです、もしも林道等で熊にであってしまった場合鍬をもっているかアーミーナイフのようなもので反戦するしかありません、しかしアーミーナイフでは無駄です。
何故かと言いますと熊は大きく例え45口径のライフルを撃ち込んでも熊は十分位は絶命せず暴れます、その十分の間にやられてしまうと思います、私の様に偶然襲われない事を願うだけで出てきたら間違いなく襲いかかって来ます。
つまりもう何をやっても時既に遅いのです、関東の方はヒグマを知りません、ヒグマは北海道やアメリカやロシアにしかいないからです、しかし最近人をあまり襲わないとされていた月の輪熊も人を襲い食べるそうです。
熊の生息する場所には足を踏み入れない事です、一緒にいる女性も大きな声を出しますが熊も驚き更に襲って来る事でしょう。
一番有名な獣害事件は北海道苫前の三毛別で十人位がヒグマに襲われ三人くらいの女性が食べられたと言う事件でマタギがしとめたそうです、一度女性を食べたヒグマは女性しか食べません、しかし男性は殺され食べられます、しかし今でもヒグマは北海道にたくさんいます、警察も自衛隊も役にたたないのですマタギが笑っていたそうです。
山に入る時は鉈(なた)を持って行くしかないのですがそんな物で熊に勝てるとは私には思えません、実際目の前でヒグマを見たら分かります、ヒグマはお腹がすいてなくても人を襲います。
森のなかでヒグマにバッタリであってしまったら助かる見込みはありません、貴方がヒグマに出会わない事を願うのみです。
話によるとプロのマタギでも10人をワンチームとして、ヒグマに立ち向かってもヒグマは大きく、動くため鉄砲を撃ってもあたらないと聞くほどで、仲間の助けは間に合わず襲われ食べられるのが関の山だと言います。
私の生まれ育った所は北海道のなかでも特に遠軽は大雪山系の山々に囲まれ特にヒグマの多いところだったのです、あの時何故ヒグマは私を襲わなかったのか今でも謎です、でも私は今でも生きているのです、単なる偶然だった事になります。
ヒグマは恐ろしいあの時の事を思い出すと今でもあの獣臭と共に甦りゾッとします、ヒグマはこの陸上のなかでも最高の強さだと思います、良く映画でグリズリーが出て来ますがヒグマはグリズリーと全く同じ種類だと思います。
最後になりますがバッタリであった時が貴方の命日になること間違いなしです、ヒグマから逃げることの出来る人間はいません、例えオリンピック選手でも無理です、アッと言う間に近付いて来ます。
目の前に来たら分かります、マタギでもまず勝つことは出来ません、映画のリメインズのようにかっこ良くはいきません、映画はまるで嘘であくまでフィクションです、あの怖さは映像にはなりません。
もしもヒグマにであってしまったらヒグマの目を見ながらゆっくり後ろに下がるなどが良いかもしれません、しかしそれもあくまで運なのかもしれません、そしてヒグマもサメも鼻を鉈などで強く叩くと戦意を消失するのか逃げていく場合もあるようです、鼻は敏感で痛覚があるからだと思います、山に食べ物がないから熊は里に出て来るのです。
熊に出会わない事が一番だと思います、もともと熊からすると人間など殺しても骨ばかりであまり食べるところはすくないのです、しかし動く動物を追いかける性質があるのも事実です。
走って逃げるのは最悪な行動です、北海道の人でヒグマに向かっていく人は一人もいません、あの大きさと爪を見ただけで勝てないことが目に見えて分かります、山に入らない事を願うばかりです。
そして今回の知床の遊覧船の事故は起こるべくして起こってしまった事で、もう起きてしまったことです、遊覧船全てがあのような状態ではありません、あまり知らない人が周りでガタガタ言わないことです、話しは変わりますが今流行ってる漫画のゴールデンカムイのカムイとはアイヌ語で神と言う意味で、ヒグマのことです。
ヒグマはライオンや虎とはまるで違いますであっただけで腰が抜けます。
オーディオケーブルと同じです、ヒグマのように襲っては来ませんがその様なところがあります、経験のないような分からない方に絶対作れる筈がないのです。