ウエスタンスピリッツケーブルは静かに慣らしが進んでいる
ウエスタンスピリッツのケーブルとは?例えるならワインの熟成のようです、温度と湿度を管理し暗く静かな所でじっくり寝かせる事により、硬さがとれ風味も円やかになりワインは飲み頃を迎える、しかし最近作り手が上手くなったのか、安くても(二千円前後位)でいきなりソムリエもが騙される程美味しいワインが存在します。
こちらはオーディオなので熟成と言うより慣らしの時間、つまりエージングと言う事になります、去年の12月にシステム全てのケーブルを取り換えてから鳴り方が変わって来たのです。
そしてとある会社が書いたブログが核心をつく内容を公開していて、私は気になりました、プロケーブルさんと言う会社のかなり核心をついた多岐に渡るブログでした、アレン&ヒースのミキサーとドイツ製のトーマンと言うパワーアンプの凄さが書かれています。
気になって調べてみました、プロ用の機材と言う事は全てがバランス接続で初めて生かされる、私は直ぐに気が付きました、しかしウエスタンスピリッツはマルチシステムです、今は優れたプロ用の機材に見合うチャンネルデバイダーがないとの事です、それではウエスタンスピリッツはプロ用の機材は繋がらない。
それにウエスタンスピリッツはRCAピンケーブルとスピーカーケーブルしか作っていません、必要ないと思うからです、今のウエスタンスピリッツはとても帯域バランスが上手くとれています、プロ用の機材は興味がありますが、しかしバランス接続で繋がないと意味がない。
ウエスタンスピリッツのマルチシステムはイシノラボの別注品ですので、ミキサーとパワーアンプの間にチャンネルデバイダーだけイシノラボのチャンネルデバイダーだけが残る事により、プロ用の機材が繋がりはしますが、帯域バランスをとるのに大変な事になります。
それと我が社はXLRケーブルは作りません、プロ用の機材どうしを繫ぐバランス接続はケーブルや長さやエージングで音は変化しません、それではせっかく完成したリッツ線ピンケーブルの意味がなくなってしまいます。
アレン&ヒースのミキサーにも、トーマンのパワーアンプにもRCAの入出力端子は付いていますがそれを私が使うのは本末転倒ではないですか?現にウエスタンスピリッツのケーブルを購入された方と、モニターされたお客様の中にプロケーブルの信者様が数人いらっしゃいました、プロ用の機材は過酷な条件下で使って初めてその絶対無比な実力を発揮するものです、でも確かに素晴らしいと思います。
しかしプロ用の機材は、キャラクターが全くないと言って過言ではありません、いやキャラクターがあってはいけない絶対無比な理念の元に製造されたものです、そしてプロケーブルの信者だった内のお一人はこう話されました『ウエスタンスピリッツのケーブルを聴いた後、再度今まで繋いでいたプロケーブル推薦のケーブルを繋げたが音が粗くて間違いに気付いた』と話されました、もうお一人の購入された方はこう話されました『ウエスタンスピリッツのケーブルを聴いた後間違いに気付き、以前のケーブルは処分しました』と。
さてこれの意味するものは?そして興味のあった私は友の意見も聞いてみようと連絡をとりました、その男は、プロケーブルのブログに書いてあったNEVE(ニーブ、世界最高のミキサー)の調整卓の前に座っていた録音技師でした、彼は私を良く知っております、こう言いました『お前はお前の道を行け!人は人だ、そんな事にまどわされるな』でした。
そして『確かにプロケーブルの書いてる事は一理あるそれだけは覚えておけ』しかしお前も確かに同じような核心をつく答えを別の方向から出した男の一人だ、どちらにせよ答えは一つだしお前はお前の道を迷わず行け!でした、目頭が熱くなりました。
しかしプロケーブルさんは確かにオーディオで苦しんで来た方々にとって正に救世主であった事もまた事実です、アレン&ヒースのミキサーとトーマンのパワーアンプをバランス接続で繫ぐ事により絶対無比な素晴らしい今までに聴いたことのない音質になることは間違いありません。
しかしプロ用の機材とはケーブルの太さや長さやエージングが関係ない世界なのです、プロケーブルさんの試聴室はエレクトロボイスのPAスピーカーをつかっているらしい、私には頷けます、その音を聴くとあまりの癖のない素晴らしさに驚く事でしょう、しかしウエスタンスピリッツのシステムもそれに匹敵します。
しかし当たり前なのです、つまりそれがプロ用機材と言う事なのです、後はセッティングの技術と言う事になります、しかし音の色気とか機材やケーブルのキャラクターは存在しなくなり、個人の鳴らす音の差はなくなり、つまり個性がなくなると言う現象が起こるのです。
個人的にオーディオとはそんなに簡単なものでないことは明白です、昔からプロ用の機材とは圧倒的な絶対的な正確無比なものです、それ以上でもそれ以下でもないのです。
しかしその様な世界も対局にある、ウエスタンスピリッツは認めます、友は私にそう言いたかったのだと思います、今までウエスタンスピリッツはケーブルで苦しんで来ました、プロ用の機材ならばそんな苦労はしなくていい、しかし個性は全くない、私はその様な世界もあるとだけ話しておきます。
プロケーブルさんと本当にお付き合いをするには、ケーブルだけでは無理がある、やはりアレン&ヒースのミキサーとトーマンのパワーアンプとケーブル込みで一気に導入しなければなりません、それで初めて理解出来る特種な世界なのです、プロケーブルさん、ウエスタンスピリッツ、どちらを選ぶかは貴方の考えやセンスです。
でもこの時代お客様の目の前で圧倒的な正確無比な音を現に鳴らしたプロケーブルさんの根性はやはり凄いのです。
方向は全く違えど、プロケーブルさんのブログは、何処かウエスタンスタンスピリッツと似たようなものを感じます、何処が?ウエスタンスピリッツも違う方向から真実を暴きたかったからです。
最近のオーディオは値段の割に音が大した事がない、あんまりです、その中でいくら機材を買い換えて、もがいてみてもしかたがない、もう答えは出ているのです、私もそう思う一人です。