去年完成したウエスタンスピリッツケーブル
今ウエスタンスピリッツを理解しようと数人の方が過去からのブログを読まれております、ありがたい事です。
最近ウエスタンスピリッツはアナログばかり聴いている、去年完成したケーブルの馴染みなのかシステムの音がとても現実的になってきた、普段慣らしはCDをリピートさせている、色々なジャンルを鳴らしているが、やはり真剣に向かい合うとアナログに手がのびる『何故なんだろう』考えていた。
家内はこう話した『今の鳴り方に違和感を感じない、今までの調整の中で貴方は自然と気付き、全体を見張らせるようになったのが良かったのではと思う』と、確かに今の私はそこに気を付けている、それは帯域バランスがやっと意図したように整ったからだと思う。
以前は確かに違和感のある所にスポットをあてて聴いていたところがあった、しかし何時もケーブルに不満があった、リッツ線の端末処理が上手くいかなかったからです。
折角割り出した素線の太さとその本数が全て導通している気がしなかったからです『折角ここまで来たのに、どうしてまともに作る事が出来ないのだろうか』そう思いイライラしていた、晩酌の度にそれを家内に話した。
聞いてる家内もいたたまれなかったのだろう、それを解決できる糸口を探してくれた、そして私の意図したケーブルは完成した、それから私は明るくなり一切の不平不満を家内に話さなくなったのです。
出来上がり今のケーブルを聴いた時家内は眼を見開いた『素晴らしいね、本当に出来ちゃったね』と言った、色々な機材からプリ迄のラインケーブル、プリからチャンネルデバイダーの入力迄のラインケーブル、チャンネルデバイダーから各々のパワーアンプ迄のラインケーブル、そしてウーハー、ドライバー、ツィーター迄のスピーカーケーブルを時間をおいて繋ぎ家内と聴いてきました、繋がる度その鳴りかたに家内は驚いていました。
そして新たなスピーカーケーブルも含めその全てが馴染んで来たとしか思えないような鳴り方になった、現実的な鳴り方になった、重心の低い穏やかな鳴り方、そして音の広がりやその奥行きや広がりは申し分ない、とにかく現実的でオーディオを聴いてる感じがしない。
リッツ線は慣らしに時間がかかる、それは感じていたがそのとおりだと思う、聴いて直ぐに感じる事もあるがやはり答えは簡単に出ないと感じる、そしてウエスタンスピリッツのマルチシステムの調整はケーブルが完成したのに全く変わらない、ウエスタンスピリッツのスピーカーのユニット構成はウーハーとツィーターの能率が全く同じです、ドライバーだけが108dBなのでマイナス7dbなのです、つまり全部が101dBで揃っているのです、ここが間違えていなかった事になります。
要はウエスタンスピリッツはドライバーだけのレベル調整だけですみます、だからいかに素敵な偶然がたくさん重なり今のシステムが完成したのかと言う事になるのです、後はカットオフ周波数とユニットの前後左右の位置だけですね、それも合ってる事になります。
とにかくウーハーとツィーターの能率が同じだったのは偶然だったのです、そこにドライバーにヘラしぼりのラジアンのダイアフラムを使った事で左右は揃い、帯域バランスが整ったのは話すまでもないことです、ただラジアンのダイアフラムを使っただけで帯域バランスは整いません。
ウエスタンスピリッツはケーブルを作る前に一番大切なスピーカーの鳴り方を整えていたから今回のように間違いないケーブルを作る事が出来た訳です、しかし簡単ではありませんでした、途中色々言われた方もいらっしゃいます、しかし全ては間違えていなかった事になります。
今ウエスタンスピリッツは桃源郷のような音を聴いてる訳です、そしてやはりアナログはウエスタンスピリッツではとても素晴らしい、やはりお金は使うところにはしっかり使いたいものですね。
とにかくリッツ線を信じ作ってきて良かったです、ただこのブログで名機を探そうと読んでも答えは書いてません、貴方のシステムがどのようになっていて今の音になっているのか、良く考えてみて下さい、ケーブルも含め全てがしっかりしていたならオーディオは貴方に正しい答えをくれると思います。
ウエスタンスピリッツはそう言いたかったのです、しかしオーディオマニアは機材のメーカーや型番ばかりに眼が行ってしまうようです、何故PEUGEOTの電気自動車が素晴らしいのか?重いバッテリーを含むその重量バランスの配置が絶妙だからです。
その絶妙な重心の低いバランスが培ってきた歴史と相まって素晴らしい走りを産み出したのです、エンジンがどうとかモーターの力がどうとかではないのです、一メートルの走りで分かる人には直ぐに分かるでしょう。
私は色々書いてきました、全てがオーディオに繋がるのです、ウエスタンスピリッツのホームページは誰が読んでいるかは分かりませんが、皆さんがどの様な傾向の内容を読んでいるのか分かるようになっております、しかしなかなかその意味が理解されないようです。
車の話し、シャンパーニュの話し、旅の話し、母の介護の話し、健康の話し、失敗談、私の世の中への考え方、全てはオーディオに繋がっているのです、オーディオだけが特別?とんでもない、全部同じです。
ウエスタンスピリッツのケーブルとは違和感のないまともな音です、特殊なケーブルではありません、そのまともな音のケーブルは何処にもありません、その意味でなら確かに特殊なケーブルかもしれません、だから大変だったのです。
まともに作ったらまともなケーブルが出来た、それだけの事なのです、そのケーブルが最近やっと鳴った、いやまだまだ鳴る予感があります。