トーンアームの5ピン出力ケーブル
一番やりたくない面倒な作業であるが、去年末になんとなく完成させていた、レコードにカートリッヂをのせる時、頻繁にハムのような音が出ていた。
トーンアームの5ピン出力から短いピックアップケーブルを作り、スイッチクラフトの端子を銅板に留め、そこからプリまで普通のピン端子のケーブルを繋げられるようにしたのです、色々なケーブルを簡単に繋ぎ試せる、便利で音質劣化も少ないと思った。
私のケーブルは総てエンドアースである、ケーブルの一番最後のマイナス線と、かぶせたシールドと繋げている、そして入り口の寸前のところでシールドはカットされ浮いている。
今まではマイナスの端子に繋げる線に半田をしていなかった、シールド線とつながる所もユルユルになっていた、そこが原因と感じていた。
シールドとマイナス線をしっかりかしめて半田で留めた、狭くてやりづらいが、何とかしっかり留まった。
二時間程してから家内と晩酌がてら聴いてみた、重心の低いしっかりした音になった。
今からすると、コントラバスの低い低音が、広がったようにモヤモヤした音だった、それも引き締まり本来のコントラバスのようになった。
そしてグランカッサの重低音も引き締まり、奥の方からドンっと厚みを伴い前に出てくるが、グランカッサはあくまで左上にしっかり定位している。
そして少しの間、埋もれていた細やかな木管楽器の音が、たくさん分離して鳴っているのに気がついた。
更にカートリッヂをレコードにのせる時のハムもなくなった、シールドとマイナス線が、半繋がりになっていた事を意味する。
配線は最後の最後までしっかりさせなければならないと改めて思った。
しかし以前のウエスタンスピリッツのサウンドレベルでは、今回のような差は分からなかったと思う、ある限界まで来たから気が付いたのだと思う。
総てが良くなってくれば、次なるあらが出て、弱いところが悲鳴をあげる、そこを次々に改善していく、これがオーディオだと私は感じる。
前後左右上下の奥行きと広がりは桁外れとなった、長い時間、色んなレコードを楽しんだ。
オーディオは長い時間、違和感なく楽しめなくてはならない、たまたまかけたソフトがつまらないのではない、どこかがおかしいから楽しくないのです。
本日の珈琲はイエメン、パンチのきいたスパイシーな味、元気がみなぎります。