捩ったケーブル
ケーブルを作る時プラスマイナスの線を捩ると音が苦しい、個人的に見た目にも苦しく感じる、しかし確かに作りやすい。
知ってか知らずか、作っている方がいらっしゃる、安易に捩ったケーブルが結構多い。
ケーブルを捩るのは確かに電流が流れる時右回りに発生する磁界を打ち消しあうのと、電磁誘導を減らす作用があるため、理論的に確かに一理あると思いますが、オーディオである以上、大切なのは音ではないでしょうか。
聴いてみて駄目ならその作り方は良くないのです。
特に電源やスピーカーケーブルを捩るのはNGだと思います。
ラインケーブルなら話すまでもない事です。
ケーブルを作るならできる限り平行を保ち作って、聴いてみて下さい、色々なパターンでケーブルを作ってみましたが、ケーブルは平行の方が音は素直な音がします。
そして何故だか、ベルデンのオレンジブラックの捩ったケーブルを使われてる方は、二本のスピーカーを内振りにしています。
昔の私がそうでした、ベルデンのオレンジブラックを使い、左右のスピーカーを内振りにすると、一瞬スピーカーが消えたかのような鳴り方に感じます。
しかし半年も聴いていると、伸びやかな開放感がなく、モノラルのようにただ音が真ん中に寄っているだけ。
そして私は同じベルデンケーブルの、平行ケーブルに繋ぎ換えてみました、左右のスピーカーを内振りにしたセッティングは、音がスピーカーから聴こえてる事に気がついたのです。
つまりスピーカーに音がへばりついた感じです、本当に上手く鳴らすと音はスピーカーから剥がれ、爽やかに開放的に鳴ります。
しかし平行ケーブルを使い、左右のスピーカーを平行にしたセッティングはとても難しく、大抵の方は諦め、また内振りセッティングに戻してしまう傾向にあります。
安易にスピーカーケーブルを取り換えるとはそのような事であり、いつそこに気がつくのかだと思います。
そして気付いた時、繋ぐ前とどう変わったのかを考えてみてください、スピーカーがビンテージだからモノラルのように聴こえるのでなく、捩ったケーブルを使うからそのような音になり、左右のスピーカーが、内振りセッティングになっているのも一つの理由かと思います。
明日を生き抜く希望を得るのがオーディオ鑑賞、ならば音は見晴らせるような開放的な方がいい、ケーブルを平行に作ってみて下さい。
きっとどなたにも分かると思います。
しかしオーディオは、それだけで終わる程簡単な趣味ではありません。
心も解放しないと真実は見えて来ません、せめてオーディオの音を開放的にしませんか。
本日の珈琲は、マンデリン スーパーシナール スマトラ島、妖艶で複雑な独特な味と香り、かなりパンチがあり、冷めても美味しいです。