ウエストコーストジャズ
やはり筆頭にあがるのはレスターヤングである、レスターは音が小さい、かなりの変わり者だったと聞く。
強いこだわりがあったのかもしれない、何故、彼があの様にサックスを曲げてふくようになったのか。
他の人に音をぶつけたくなかったのだと知った、しかしマイロフォンが拾った彼のサックスやクラリネットの音や演奏、特にアドリブは他を寄せ付けない。
今一度レスターを真剣に聴いてみて欲しい「俺はジャズをさんざん聴いてきた、分かっている、今更聴く必要はない」そう思ってる方にはなおさら聴いていただきたい、新しいと思えるその総ては、既に昔レスターがやった事である。
やはりレスターは神であり、プレジデントである事が分かる筈である。
他の奏者にはない、うら寂しく力の抜けた、小粋な感じがいいのである、オーディオを突き詰めて行くとやがて、クラシック寄りな音質になっていく傾向にある。
しかしひたすら突き詰めて行くと、レスターの凄さが分かって来たのです。
とても不思議な感覚だった、今私が聴いてるレスターは、皆さんが聴いてるレスターとは少し違うと思う。
理由は分からないが、本当の意味でクラシックが鳴らないと、ジャズも真実は聴けない、最近そう思うようになった。
ブルーノートのレコードを上手く鳴らしたジャズ喫茶は、あまり大きなオーディオシステムではない、JBLのLE-8Tのような小型スピーカーが多いと思い出した。
ブルーノートの録音は独特であると共に、当時は電蓄の時代である、ブルーノートのオリジナル盤の中袋には、電蓄とそれを聴いてる女性の写真がある。
JBLはジャズを聴く為のスピーカーである、世間でよく囁かれている、しかし自分でJBLを使ってきて、昔聴いたような安価なシステムで、LE-8Tを聴いたような素敵なジャズではないのである。
ブルーノートレコードの再生帯域は狭い、特に低音がないに等しい、それはクラシックが鳴って来れば来るほど顕著になる。
なのでレスターヤングのレコードの事を呟いてみたのである。
しかしブルーノートだけは、他のレーベルもあるが、少し違うと思う。