目隠しされて分かる?
オーディオは視覚的なものも音質を決めるうえに於いて大きい、そう思います、例えば五万円程度のCDプレーヤーと、百五十万円程のCDを、目隠しされて同じソフトを聴いたとする。
果たして何人の方が正確に聴き分ける事が出来るか、やってみた事がある。
何度も何枚も聴けば聴く程分からなくなる、視覚的なものを取り外すと、人間の聴力とはそんなものである。
これを言ってしまうと身も蓋もないが事実である、しかし家内はこう言った「ウエタンスピリッツのケーブルは分かる」と。
試しに家内を騙すようで悪いが、幾度となくCDとプリアンプのケーブルを、市販の高級ケーブルに換えて、何にも言わず聴いていた。
結果は五分とかからなかった「今日は聞いていて面白くない、苦しい」と感想を言った。
この実験は一度も家内に伝えていない、何度やっても同じである、ウエタンスピリッツは、スリーウェイオールマルチシステムである。
その中の一番分かりづらいツィーターだけを、僅か1デシベル家内のいない時に絞ったり上げたりして聴いてもらう「苦しいうるさい、広がらないボケる」やはり結果は同じです。
ウエタンスピリッツは、私の経営する会社ですが、ケーブルやマルチシステムの調整は家内のフォーカスに合わせている。
家内はクラシック党である、私は家内の耳と自分の間に違和感を感じていたが、そうではなかった。
家内は端正な音を求めていたのだ、私はかっこいい派手な音を求めていた、ある日私は真実を求めようと、クラシックコンサートへ行った。
何度目かで私は、家内が私に伝えていた音(帯域バランス)が理解出来た、コンサートへ行く度それは現実となっていった。
そしてケーブルを研究して作るのに役立った、マルチシステムの調整をしていくと、クラシックだけでなく全く違うジャズを再生出来るに至った。
しかし家内もCDプレーヤーの値段の差の比較だけは「値段値の差を感じない」そう話す。
そして世界の中で色々なCDプレーヤーが存在する、中でもUSAの商品の音がジャズを聴いてて 楽しい、ウッドベースの音が良く弾んで聴こえる、当然クラシックを聴いてもしっかり楽器の音が聴こえる、日本製では感じない。
私は値段が総てでないことに気がついた、特に日本製はスペックを重んじる、USAの製品は聴いてる楽しさと、楽器の音を重んじる、つまりスペックは確かに大切であるが、聴いて楽しいか楽器の音はどうかで、音を決めているのだと悟った。
しかし私が聴いて良いと思ったUSAの製品(エモーティバ)は、日本ではメジャーでなく、販売されていないのである。
そのエモーティバのCDプレーヤーもアンプも安価で、実に素晴らしい。
それこそ同じソフトを聴かせてくれたら、私は目隠しで分かると思う、それ程楽しい音楽を鳴らすのである。
だから日本は音楽が育たないのだと思った、世界にはもっと、マイナーだけれど、日本人が想像も出来ないくらい素晴らしいオーディオメーカーが存在する。
色々書いてきたが、目隠しで分かる程の音質である。
ケーブルも微調整の差も、分かる方にははっきりと分かる、しかし高価なものと安価なものは、そんなに大きな差は感じない。