B&W MATRIX805Vのウッドスタンド
最近オーディオシステムの下の床や機材の下の振動対策の実験をしていたので板が大量に余っていた。
少し前にB&Wのスタンドが作れるなと思っていた。それを今日実行したわけである。
スピーカーが乗る上の板は、厚さが25㎜の赤タモの集成材を二枚木工ボンドで横目縦目を交互に重ね張り合わせた。
柱は荒杉の角材約90㎜角で、長さは600㎜である。
下の板は赤タモの集成材厚さ30㎜を三枚木工ボンドで張り合わせ、上と下の板は荒杉の角材とやはり木工ボンドで張り合わせた。こちらも赤タモの集成材を縦目横目を上が向かって縦目になるように交互に張り合わせた。合計で740㎜の高さになった。
釘や木ネジ等の金属を介在させたくなかった、それはなぜか?やはり金属を介在させると金属の音が付くからである。
木工ボンドも付く音はゼロではないが、金属を使って留めるよりはましである。
そしてスピーカーと下のスタンドの間にはお決まりのチークの小さなキューブを三点支持で敷いた。このキューブは木工ボンドで留めてはいけない。
色んな種類の木材の音も試してみたいのもある、それに何故か三点支持で敷いてる木材を木工ボンドで貼ると、音が詰まり開放的にならないのである。
805Vは侍のちょんまげの様なドーム型ツィーターが上に配置され、16㎝の黄色いケブラーコーンのウーハーとツーウェイ構成になっている。
いつも思うがこのユニット配置は、絶妙だと感心する。上手くセッティングが決まれば二本のスピーカーは完全に消える。
そしてネットワークがシンプルなので定位に優れている。そして何よりウーハーが16㎝と小さく、ケブラーコーンが軽く強靭なため、分割振動が少なくレスポンスしやすいため、付帯音が少ないのである。
能率が低く軽やかに鳴るが、その低音はなかなかに太く低いところまで引き締まって素早く沈んでくれる。目をつぶり聞いていると、このスピーカーが鳴っているとは到底思えないスケール感がある。
やはり、大きなウーハーユニットが総てではないのがこれで分かる。
そして高域はスムーズで聞きやすく、その響きや広がりや奥行きはウエスタンスピリッツの4560システムも大いに学びたいところである。鬼太鼓座(おんでこざ)ベストの2曲目の三国幻想曲を聞いたが、素晴らしかった。
それにしても、やはりお国柄がある、上品でプライドの高い音である。
とてもかわいいまあまあなスタンドが出来たと思う。