地鳴りかと思ったらオーディオの音だった。
これは少し前のお話である、実際ウエスタンスピリッツは、更に先へ進んでいる。
USA盤、Scott HamiltonのPLAYS BALLADS CJ‐386を聞いていた。すると弱い地震のような揺れが続いているのに気が付いた。
テーブルもコップに入った水も揺れていた。水の揺れをじっと見ていた、するとバスドラを軽く踏んだ低い音と共に揺れている事に気が付いた。
じっと聞いていると低いバスドラの音の下に、更に低い音階がある事に気が付いた。スピーカーとテーブルは4メートルは離れている、まさかと思った。
つまりこうだと思う。JBL4560BKとウーハーが130Aである。この組み合わせは、言わずと知れた高能率である。
一般的にはこの組み合わせでは重低音(60Hz以下)が鳴らないと言われている。でも本当は鳴るのである。
今回ウエスタンスピリッツは、スピーカーやラックや機材の下に、徹底的に分厚く質量のある木材を敷いた。
その結果、飛躍的にシステム全体の歪みが激減したのである。音の入り口である機材がちゃんと動作したためにしっかりした信号がアンプに入り、アンプはそれをエネルギーロスなくスピーカーへ届ける様になった。
そしてスピーカーは下に敷いた板により、穏やかにストレスなく動作する様になり、本来の性能を発揮したのである。
JBLが鳴らないのではない、高能率が故に他の機材へ振動と言う悪影響を与え、JBL自体も鳴らなくなってしまうのである。
そしてウエスタンスピリッツは今回、その振動対策をしたわけである。
やっと鳴ったJBL4560BKと130Aは、聞いていて歪みはなく一見静かだが、こちらをからかうように軽々と物凄い重低音を鳴らす様になったのである。
しかもその低音は物凄く引き締まっている。板を分厚く敷く前は絶対に鳴らせなかった音階である。JBL4560BKは、高能率、高感度が故、鳴らすのがとても難しいのである。